根岸駅貨物の変遷 (3)タンク車 2013年2月24日 / admin 以下,根岸駅で観察したタンク車の個別写真です.当初は全車両記録を目指しましたが,ごく一部で挫折しました.年代により石油会社のロゴや車両塗色に変化が見られます.登場時期の新しい順に上から掲載してあります. ※一部写真を付加して,更新しました.2013.8.25 黒,青,緑タキなんでもありの混在編成.根岸駅.2001.8.15 写真の下に車番と常備駅名(撮影日)を記載 タキ1000:ガソリン専用1993年から製作され今日の石油輸送の主役です.デビューのころはタキ43000の新車と区別がつきませんでしたが,電車のような「形式-車番」の標記を見て,とても新鮮に感じました. タキ1000-25 名古屋南港(1995.4.30) タキ1000-26名古屋南港(1995.4.30) タキ1000-51 名古屋南港(1995.4.30) タキ1000-64 郡山(2005.11.3) タキ1000-120 郡山(2001.8.15) タキ1000-160 郡山(2005.11.3) タキ1000-216 郡山(2001.8.15) タキ1000-463 根岸(2001.8.15) タキ1000-472 根岸(2005.11.3) 左472のマンホール周り(2005.11.3) タキ1000-490 根岸(2005.11.3) タキ1000-497 根岸(2005.11.3) タキ40000:ガソリン専用成田の航空燃料用に保安対策を施し,1975年から作られた40t積ガソリン車です.いかにも頑丈そうながっちりした台枠と胴受けに支えられた葉巻型タンクが目立ちました. タキ40000 名古屋南港(1991.9.16) タキ40100 名古屋南港(1990.12.31) タキ40128 名古屋南港(1990.11.18) タキ1000+タキ43000,台車の違い タキ38000:ガソリン専用タキ40000の一般向け38t積です.やはりがっちりした台枠周りが目立ちます. タキ38076 名古屋南港(1990.12.31) タキ38096 名古屋南港(1990.12.31) タキ43000:ガソリン専用タキ1000登場前,根岸駅の顔役的なタンク車でした.オイルターミナルの丸Jロゴを背負った青タキのほか,日本石油輸送JTEロゴの黒タキが列を成していました. 1989~年製の243000番台は,当初黒タンクに灰色台車で現れ,やがて緑と灰の2色塗り分けに代わりました.新車の常備駅はどういう訳か名古屋南港ばかりで,下部に根岸駅仮常備の黒サボが差してありました. タキ43101 仙台北港(2005.11.3) タキ43135 郡山(1990.4.30) タキ43442 西上田(1990.12.31) タキ43450 根岸(2005.11.3) タキ43553 郡山(2005.11.3) タキ43557 根岸(2001.8.15) タキ43562 根岸(2001.8.15) タキ43609 郡山(2001.8.15) タキ1000の連結面 タキ243648名古屋南港(1991.8.17) タキ243654名古屋南港(1990.4.30) タキ243661名古屋南港(1990.11.18) タキ243682名古屋南港(1990.11.18) タキ243693名古屋南港(1991.8.17) タキ44000:石油類専用タキ43000の石油類用バージョンで,形態的にはほとんど同じですが標記が異なるのと,デッキに荷役用の過熱管がついています. タキ44004 倉賀野(1990.11.18) タキ44109 倉賀野(1990.11.18) タキ44130 根岸(2001.8.15) タキ44134 根岸(2005.11.3) タキ35000:ガソリン専用台枠に葉巻型タンクが載ったちょっとカッコイイ車で好きでしたが,少数派でした(1966年~). タキ35207 根岸(1990.3.25) タキ25261 名古屋南港(1990.3.25) タキ45000:石油類用タキ35000の石油類バージョンですが,こちらのほうが見かけることが多かったです. タキ45114 根岸(1990.12.31) タキ45125 根岸(1990.4.30) タキ45140 汐見町(1990.12.31) タキ45154 汐見町(1995.4.30) タキ45279 根岸(1991.8.17) タキ9900:ガソリン専用異径胴タンクの中央部台枠が無い形式で,腹が太いですが車長があるので,そこそこスマートな印象でした(1962年~). タキ9906 新興(1990.3.25) タキ9926 新興(1991.8.17) タキ29948 扇町(1990.11.8) タキ29983 沼垂(1990.11.18) タキ39903 名古屋南港(1990.4.30) タキ39949 名古屋南港(1990.11.18) タキ39996 根岸(1991.8.17) タキ9800:ガソリン専用タキ9900の石油類バージョンです.比重が大きい油用なので中央部が短く,ガソリン用の9900よりズングリした印象でした. タキ19865 根岸(1991.8.17) タキ29862 根岸(1990.11.18) タキ39850 塩釜埠頭(1990.11.18) タキ39857 汐見町(1991.8.17) タキ39888 根岸(1990.12.31) タキ42750:ガソリン専用タキ9800改造の石油類版です.軽油・灯油用で加熱管が撤去されています. タキ42772 沼垂(1990.3.25) タキ1500:石油類用タキ3000の石油類版で円柱形タンクを持ち,いかにもタンク車という形態ですが,当時でも淘汰が進んでおり,めったに見かけませんでした(1947年~). タキ15058 名古屋南港(1991.8.17) 「根岸駅タンカー列車の現況」に続く
2013年2月27日 at 00:22
いつも興味深く拝見しています。今回は主要な石油類タンク車で図鑑のように大変見やすくて参考になります。私も国鉄時代の根岸や新興駅に行ってみたかったです。昨年に足尾駅まで保存されているタキ35000を見に行ったことがありました。とても丁寧に保存されていました。それにしても国鉄時代の根岸駅は賑やかだったのですね。
2013年2月28日 at 19:34
90年代はデジカメの解像度,ハードディスクの容量が不十分で,現在のように撮り放題という訳にはいきませんでしたが,もう少し撮っておいても良かったですね.貨車撮影合間の103系や205系の何気ないスナップも,今にして思えば良い記録となりました.