「宗谷本線は初めてなので是非乗りたい!」とはいうもののフリータイムが午前中だけだったので士別駅まで往復してみました.

宗谷本線323D

当日の名寄行はキハ40-716の単行でした.3番線ホームには富良野線,美瑛行1751Dも待機中.

富良野線1751D・キハ54-503と宗谷本線323D・キハ40-716のツーショット.

キハ54が珍しかったので連結器周りをクローズアップ.右側の赤く塗られた細いジャンパ線は栓受に「ワ」の表記があり,ワンマン重連用の追設モノ.

キハ40-716の面構え.やはり赤いジャンパ線が見えますね.反対側に赤いKE67栓があり,車体に「ワンマン」の小標記.

「名寄⇔旭川」の赤サボ.

キハ40の後部運転台です.MC19マスコンとME23Cブレーキ弁の一般的な構成.虎縞のものは仕切ドアに取り付けられたワンマン用室内確認ミラー.

後部から前方を見渡したところ.スタンダードなセミクロスシート.

前部運転台で料金箱をセットし,運転室仕切扉を開放.先ほどの丸いミラーも回転して後方確認が可.

士別まで

士別までは59.3km,72分の行程.この列車は北永山と南比布は通過でした.途中,北海道名物の仮乗降場を起源とする駅(以下簡易駅)があり,板張りの簡素な造りに驚きました.JR北では昨日3/14にも5駅の廃止が行われましたが,これは2007年秋口の様子です.

旭川運転所の横を通過.デビュー間近の789系1000番台が2編成,間にはヨ4547+オハ14-500番台・茶色.DE15の後ろにはラッセルヘッドが一列に整列.

以下車窓からのスナップです.市街地を抜けて最初の比布駅は「ピップエレキバン」のTVコマーシャルで一世を風靡しましたね(樹木希林さんと横矢ピップ会長が出演).駅前はゲートボール場になっており,ゲームに興じるお年寄りで賑わっていました.

比布駅の駅舎.縦書きの木製駅名板もあり.

比布駅の駅名板.

北比布駅は初めて見た簡易駅で,ホームが1両分の長さしかないのに驚き.旅客はゼロでした.

北比布駅.局指定の仮乗降場のち駅に昇格,2021/3/13廃止.

蘭留駅では側線にラモがおり,上り「なよろ3号」と交換しました.

ラモの旭川側.旋回窓3つが流石に北海道です.

同上,名寄側の様子.

交換した2両編成の「なよろ3号」3320D,キハ40-727.

塩狩峠は明治時代の列車分離事故や,それを基にした三浦綾子氏の小説で有名ですね.

塩狩駅の本屋.

駅名板です.

桜の名所でもあるようです.

キハがエンジン音を轟かせスラロームで峠を越えると和寒駅で,こちらは街中の雰囲気でした.

島式ホームと駅名板.

東六線駅は畑地のど真ん中の踏切横で,やはり簡易駅です.

サッポロビール広告入りの駅名板.ホーム面までズッコケているようですが,踏切から見るとちょうどいい高さなのかも.

やはり1両分の長さしかないホームは,防腐剤入りの青い木材で補修.後部に手すりがなく,落ちる奴がマヌケと言わんばかりの造り.背景は鉄道防風林.2021/3/13廃止.

剣淵駅では「快速・なよろ4号」3322Dと交換しました.

駅名板と絵本の里/絵本の館の案内板.

快速の連結部.ワンマンと放送用のジャンパ線は栓受に納まったままなので,反対側で接続されているようです.

北剣淵駅はまたしても簡易駅でした.

北剣淵駅の駅名板.

ホーム有効長がチョット長めでした.ここも手摺がありませんが,オオイタドリが天然バリヤーになってますね.背景は鉄道防風林.2021/3/13廃止.

士別駅

観察しながら乗車していたので時間の過ぎるのが速く感じられ,意外とすぐに着いてしまいました.

士別駅に到着した323D.

跨線橋より名寄へと北上してゆく323Dを見送る.

古レール製跨線橋の床板は小学校の木造校舎の趣でした.このほうが凍結しにくいかな.

駅前の様子.タクシーが3台ほど待機.部活合宿所のほかにタイヤメーカーのテストコースがあるのでビジネス需要?屯田兵最後の入植地というのはPRにならないですかね.

出札口/改札口の様子.改札案内はプラ札を掲示する方式.

駅そばもあった売店の様子.緬羊飼育の地なので関連グッズも販売.

スーパー宗谷2号

帰路は特急に乗車してみたものの満席で,旭川までデッキに立っているハメになりました.

士別駅1番線に到着するキハ261系「スーパー宗谷2号」2032D.

和寒駅ではキハ260-100番台の中間車掌室でドア扱い.

キハ261の前面展望を見たかったのですが,先客がいて残念!

旭川に到着したスーパー宗谷2号.前半はSE-103編成,キハ261-103+キハ260-106.運転台横の強制傾斜「Tilt261」のロゴが誇らしげ.

連結面の銘板が出自を物語っています.北海道高速鉄道開発㈱はJR北/道/沿線自治体によるリース会社.

稚内側2両はSE-201編成,幌付きのキロハ261-201+キハ260-201.せっかくの端正な顔立ちを幌が台無しにしていますね.といって格納機構は凍結しそうですし,難しいところでしょう.

本稿終わり