水郡線は今でこそ最新鋭キハE130系が快速を誇っていますが,1992年3月にキハ110系が導入されるまで,急行型や近郊型気動車がのんびり走るローカル線でした.水戸を出ると久慈川に沿って進み,国道118号線とほぼ並走します.磐越道が無いころ郡山方面へ向かうには,常磐道の那珂インターからR118を経由するのが常套で,水郡線のDCと並走する機会も何度かありました.特に八溝山麓にある矢祭山駅周辺には,アユの塩焼きや味噌田楽を売る店が並んでいてドライブイン的な雰囲気があり,一息入れるのに良い場所です.また,駅周辺の岩山には多数のツツジが生えており,5月は観光客でにぎわうスポットでもあります.茨城ローカルDC回想最後の話題として,1980年代後半に矢祭山付近で撮影した写真を掲載します.

矢祭山中腹からとらえた駅の様子.山と久慈川にはさまれた細い土地に駅と商店,駐車場がひしめき,セクションレイアウトの題材になりそうです.赤い橋は「あゆのつり橋」で,釣りと吊りの掛け言葉.列車は331D郡山行の2連.1987.5.9.
矢祭山から水戸寄りにかけては,山の緑と久慈川が美しい撮影ポイントがたくさんありました.

田植えの終わった山間部を走る335D,キハ58×2+キハ47?.ロックシェッドは左奥の岩山直下にあります.笹子トンネルでは天井板が崩落したばかりですが,ここでは覆いの必要性がよくわかりますよね.下野宮-常陸大子間にて.1987.5.9.
下野宮-常陸大子で撮影後,相棒ランタボの後輪を人通りのない山道の側溝に落とし途方にくれましたが,近くにあった倒木や落ち葉,石ころをかき集めてスロープを作り,どうにか脱出することが出来ました.このおかげで時間を浪費し,もう一つの撮影目標,西金駅に着くころは陽が傾いてしまいました.本ブログ「西金駅の砕石設備」のうす暗い写真はこの時の撮影です.
最近の新系列車両はステンレスベースとなりそれなりに綺麗なのですが,やはり日本のローカルDCは背景の緑に映えるクリームと赤の急行色が最高!というのがこの路線で得られた一番の印象です.
(おわり)
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