コロナ禍の昨今,人の少ない所へということで,6年ぶりに神奈川臨海鉄道・横浜本牧駅に行ってみました.過去3回にわたり定点観測を続けてきましたが,最新の様子です.
【関連過去記事】2015.5の様子2013.3の様子1990.3の様子

横浜本牧駅

「南本牧はま道路」が2017年3月に完成し,駅上空がますます鬱陶しい状態.貨物の荷役もコンテナ中心となり,トップリフターやフォークリフトが活躍していました.

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コンテナ着発線のみの横浜本牧駅.6年前に訪問した時は橋脚が立ち並んだ状態でしたが,はま道路の料金所や首都高への接続線が完成し,駅入り口付近は高架下と化していました.

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横浜本牧駅舎付近の道路の様子.左から「南本牧はま道路」「首都高への分岐線」「首都高湾岸線」の順.青いシャッターは機関庫.

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駅構内はコンテナ荷役用に特化され,長大な地平ホームとコンテナ発着線のみ.架線が無いので空がスッキリしているのが救いでしょうか.右には0キロポストもあり,手前側に国際埠頭線が分岐しています.

荷役機械

訪問時はトップリフター2台,フォークリフト2台が居ました.

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JR貨物のトップリフター(No.928).TCM製FD280(28t積)にスプレッダーを取付けた仕様.

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同上を真正面から見る.24tと本来の荷重-4tなのは,スプレッダ―質量や安全を見込んで-4tと設定しているのでしょう.40ftコンテナだとスプレッダーが約2倍に広がります.

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こちらは首都高側に留置されていた「かなりん」モノで,コマツ製FD430.

同上を両側から観察.TCM製と異なり,運転席の下はスカスカで高い櫓状になっています.このほう上から目線で見渡せて,ツメの嵌合い具合が確認しやすいでしょうね.

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休憩中のコマツ製FD115(神奈臨No.3).手前の車止は昔はたくさん連続(11連だったか?)していましたが,今は3線分のみ.

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トップリフターを観察していると午後の作業が始まり,先ほどのフォークリフトが荷役を始めました.JOTのコンテナを搬送しているところ.

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コキ104-826へのUR19A-1273積込作業.

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コキ編成の末端には荷役中のリボンを掲出.

この日の編成は12両で以下の通り.夕方出発の列車と思われます.
107-1098+107-1238+107-1054+104-521+104-2885+107-814+
104-1813+104-1360+104-826+104-808+106-375+104-2681 →根岸駅

駅構内の末端機回線(左)と根岸駅方面への線路(右).高架下に取付けた線路のようですが,高架道のほうが後付け.

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構内への分岐線には最近よく見かけられる角型の標識灯(交通システム電機㈱製)が設置されていました.

本牧埠頭駅

C突堤のコンテナ荷役も健在でした.もっとも外国の埠頭のように船から直接というわけにはいかず,一旦シャーシ(コンテナ専用トレーラ)に積み替え,ショートドレージ(短距離トレーラ牽引)で船とのやり取りを行います.

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リボンを掲出して荷役中のコキ.一番右手が仙台港への実証実験用に増設された線ですが,レールのサビ具合からすると,もっぱら屋根付きの旧線と機回しに中線が使われているようでした.

C突堤入口交差点付近から本牧埠頭駅を見る(左).右は反対側で団地横を線路が走っています.現在は1日3列車の設定.

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線路沿いに歩き回ってハラが減ったので「波止場食堂/濱店」で昼食.いかにも横浜らしいストレートなネーミング!トンカツの厚さとメシ盛りの多さは,さすが港湾ガテン系でした.

横浜本牧駅界隈2021.3② に続く