利府の新幹線総合車両センターの片隅には,新幹線のみならずSL,ELが保存されています.以前から見たいとは思っていましたが,なかなか訪問の機会が有りませんでした.例によって出張の合間に短時間の駆け足見学ができましたので,現在の様子を掲載します.

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守衛室で受付を済ませて入場すると,まず出迎えてくれるのは東北新幹線職に塗り替えられた961-1/2の先頭車コンビ.記念撮影用の撮影台もありました.見学は無料です.

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展示物がある建物.新幹線総合車両センターの看板が掲げられています.

館内は子供用のプレーコーナー,パネル展示,売店のほかは,E2用の輪軸と銘板類でちょっともったいない構成.

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屋外の961は手動でドアを開けて中を見学することができます.新幹線の運転台が新鮮でした.

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961-1の運転台の様子.椅子が意外と低かったです.

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運転席に座るとこんな前面眺望でした.線路が無いのでよくわかりませんが,意外と前が見にくい感じ.スピードメーターの300km/hは流石に新幹線用.

助手席側(左)はATC,列車番号,ヒーター,ブレーキなどの保安設定用のスイッチがズラリ.後ろを振り返ると,ATC機器の大きな架台が見えました.

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Star21連接車の953-5.燕三条付近で樹立した425km/hの速度記録('93.12.21)がペイントで書かれています.その下には電気学会の進歩賞の標記もありました.奥は200系.

 新幹線保存車の横には,SLと交流ELが保存されていましたが,野ざらし状態で何とも哀れな姿でした.特にELは交流機のトップナンバーが多く,貴重な存在.いずれ大宮鉄博にでも収容される事を願わずにはいられません.

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3線にわたり,SLと交流ELのトップナンバーが保存されています.近くでは撮影できないのも残念です.

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D51-1108.日頃見慣れた保存車1119に比べると,ナンバーが近いのにかなり荒れた状態.特に煙室戸の縦縞が哀れ.後ろにC58-365,C11-351と続きますが,保存状態は同様.

中線(左)には,EF71-1(東芝・サイリスタ・回生),ED75-1(日立・シリコン・磁気増幅・低圧タップ切替),ED71-1(日立・エキサイトロン・高圧タップ切替)が保存されています.新幹線側(右)は,ED77-1(日立・サイリスタ),ED91-21(日立・高圧タップ)と,機関車のパワーエレクトロニクスの歴史が辿れます.

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0系,100系の光前頭が,遊び場のオブジェとして活躍していました.

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帰りがけに反対側からとらえたセンターの様子です.E2系の右先頭車の向こう側が保存車展示場です.

なにはともあれセンターの見学ができましたが,利府支線の本数が少ないこともあり,訪問はレンタカーでないとちょっと辛いです.

2)仙台市電保存館 に続く