利府の新幹線総合車両センターの片隅には,新幹線のみならずSL,ELが保存されています.以前から見たいとは思っていましたが,なかなか訪問の機会が有りませんでした.例によって出張の合間に短時間の駆け足見学ができましたので,現在の様子を掲載します.
館内は子供用のプレーコーナー,パネル展示,売店のほかは,E2用の輪軸と銘板類でちょっともったいない構成.
屋外の961は手動でドアを開けて中を見学することができます.新幹線の運転台が新鮮でした.
助手席側(左)はATC,列車番号,ヒーター,ブレーキなどの保安設定用のスイッチがズラリ.後ろを振り返ると,ATC機器の大きな架台が見えました.
新幹線保存車の横には,SLと交流ELが保存されていましたが,野ざらし状態で何とも哀れな姿でした.特にELは交流機のトップナンバーが多く,貴重な存在.いずれ大宮鉄博にでも収容される事を願わずにはいられません.
中線(左)には,EF71-1(東芝・サイリスタ・回生),ED75-1(日立・シリコン・磁気増幅・低圧タップ切替),ED71-1(日立・エキサイトロン・高圧タップ切替)が保存されています.新幹線側(右)は,ED77-1(日立・サイリスタ),ED91-21(日立・高圧タップ)と,機関車のパワーエレクトロニクスの歴史が辿れます.
なにはともあれセンターの見学ができましたが,利府支線の本数が少ないこともあり,訪問はレンタカーでないとちょっと辛いです.
2)仙台市電保存館 に続く