東海道線の荷物列車は,EF58牽引でスニ,マニ主体の客車列車と,クモユニ単独または普通列車に併結したものがありました.おおよそ名古屋を境に両者の運用が分かれ,客レは九州まで,田町区に集中配置されていたクモユニ74は静岡県内での折り返し運用に多く用いられていました.以下,70年代の東海道線での記録です.
東京駅東海道線ホームの新橋寄りには切欠きホームがあり(8,14番線),特に7-8番線あたりには列車から切り離されたクモユニ74がいつも数両たむろしていました.荷物扱い所のちょっと薄暗い雰囲気で,サボを収める棚などもあって,華やかな東京駅中央部とはかなり異なる独特のムードがありました.ここはエレベータと地下道により,丸の内の東京中央郵便局や八重洲口の新幹線ホーム下にあった小荷物扱所と繋がっていました.
なお,クモユニ74の走行動画は本ブログに掲載済みですので,ご覧ください.
クモユニ74の動画掲載ページ(3番目です)
横須賀線には荷電が併結されることはありませんでしたが,クモニ83の専用電車が走っていました.大船電車区にはこの頃,クモニ83-008,804,805の3両がいたので,以下は800番台の2連と思われます.
なお,一本前の記事に掲載したクモニ13については,山手線近辺でよく見かけましたが,こちらは一般小荷物よりも工場や電車区の配給用に使用されていたようです.
近距離小荷物輸送はすっかり宅急便に取って代れましたが,省エネ,公共交通手段の効率的使用などの観点から,新たな小口輸送システムとして是非復活して欲しいですね.
今回も次のHPを参考にさせていただきました.:デンチュウの鉄道ページ
(おわり)
2016年5月16日 at 22:39
こんばんは。
荷物電車の風景、貴重なお写真を楽しませて頂きました。
ご記載のように、鉄道の大量輸送の特性を活かして、小渕の荷物の輸送も復活を検討しても良い時代になったのではないかと思います。
お写真の同時の荷物電車は古い車両の改造が多く、趣味的には見ていて飽きなかったことと思います。また一般の営業列車に併結さ走る姿は、独特な魅力があるものと思いました。
急行列車の先頭に併結された車両は、長距離を高速で走り続け、古い機器には相当の負担があったのではないでしょうか。それもまた1つ趣味的な楽しさかと思います。
今後とも、宜しくお願い致します。
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