駅での車両撮影が存分にできたドイツを後に,インターシティーでライン川沿いに北上し,スイスに向かいました.国境のバーゼルを超えると,ブフリや小型凸電の出迎えを受け,ドイツに続く期待感!
当時でも「まだ動いてる!」と驚いたブフリ式のAe4/7形10921号機.デッキにはオレンジ色ツナギの操車掛.バーゼル-チューリッヒ間.1981.7.29.
カルダンやWN(ギア)接手がなかった時代に,リンクと歯車によりモーターと車輪の軸ずれを解消した機構で,さすがスイスという精緻なメカですね.ブフリ式駆動(Buchli-drive) のメカニズム.(→Wikiページ)
ブフリの隣は,RBe4/4(1400型)の1445.120km/h,2000kWと機関車のような両運"クモハ"で,客室があり附随車を牽きます.
チューリヒ駅近郊で見かけた入換用電機TmIII,車番は90かな?
高架線上でホッパ車を牽き待機中のRe620形(Re6/6,B-B-B, 山岳用、1239kW, 140km/h)の11633号機.都市名にちなんだ固有名がつけられており,11633はMuri AG(アールガウ州ムーリ)の赤い紋章を付けています.
まもなくチューリッヒ到着のインターシティー.Re4/4牽引,先頭は荷物車でした.まだチッキ(手荷物)システムが健在.
貨物列車を牽いて待機中のブフリAe4/7を追い抜き.有蓋車はワム23000みたいな外リブの古いタイプの2軸車.
チューリッヒ近郊のリンマッタル操車場とディーティコン(Dietikon)駅通過の動画(78秒).
市内交通
メーターゲージ,600Vの市電が走ってました.ドイツと同様で終点ループ仕様の片運転台式で,乗降扉も右側にしかありません.
Be4/6「ミラージュ」の後姿.2連で13系統を務めていました.
細面のスイス標準車(Schweizer Standardwagen;1944年、スイス交通機関協会(VST)による標準トラム車両 )タイプⅠaがトレーラーⅠbを牽いてきたところ.運行系統番号(ここでは4)は,天井に大きな看板を掲出する方式.どうやって変えてたんでしょうかねぇ??
駅前のリマト川に架かるバーンホフ橋を渡る市電.チューリッヒ湖から流れ出る川は流速が非常に速く幅広の用水路という感じで,水鳥がすごい速さで流れて行くのを見てチョット違和感を覚えました.
駅前からチューリッヒ工科大学(ETH)の丘上まで,ポリバーン(工大鉄道)と呼ばれるケーブルカーが走っています.たった176m,高低差41mですが,立派な交通機関として定着していました.
↑切符は40スイスフラン.
麓の駅を出発して鉄橋を渡るPolybahn.ビルから出てくるのも独特!
7)ユングフラウ鉄道 に続く