フランクフルト駅と同様に多くの列車の発着する駅です．構内の職員さんもフレンドリーで，通りすがりに「ハロー」とあいさつしてくれ，安心して存分に撮影することができました，撮影日：1981/7/28-8/1．
構内にはAe6/6形(4400kW,125km/h)やRe4/4II形(4700kW，140km/h)が待機していました．Aeは菱形パンタで四角バッファ，Reはシングルアームと丸バッファ．信号機の番線表示が多く，大駅であることがわかります．
黄と紫で塗り分けのRBDe4/4形電車(170km/h，1760kW)．機関車並みのクモハで，サハとクハを長く連ねて牽引します．手前ホームには巨大なスライド式車止．
こちらはRBe4/4形1428(2000kW，120km/h)で上記の先輩．7-8両は牽いており，強力なクモハですね．
信号機の下を列車を牽いてやってきたRe4/4II．
近くまで来ると11281号機でした．後ろのパンタを挙げています．深緑色の落ち着いた塗色にスイス国旗を模したエンブレム付．
待機中のRe4/4II-11280と，スイスエクスプレス用の赤いRe4/4の横を進入するローカル列車．
スイスエキスプレス機が動き出すと，TmII形入換機も現れるという忙しい状態が続きます．奥のビルは構内信号所．
列車の発着の動画(114秒)．スイスエキスプレスの据付やローカルの発車，RBe 4/4の単機回送などが写ってます．
11143の牽くローカル列車も到着です．
列車到着の動画(62秒)．
構内の様子．赤い電車は近郊用のRABDe12/12(2440kW,125km/h)で，全電動の3連．橋は乗務員用の構内横断用でしょうか．交代待ちしている乗務員さんがいますね．
TmII型入換機が客車を持ってきました(25秒)．パンタと発電機を持つEDLで，最近のEV/GVに通じる思想が60年間からあったことにスイスの先進性を感じます．メカ的にはロッド駆動という珍品ですが，SBBではごく普通の入換機．
当時運転されていたスイスエキスプレス(国内急行;'75～'82年まで)の専用客車EWIII系とお揃いの機関車11133の連結作業．構内掛のパーカーも派手な色．右ではTmIIが入換作業中．
専用車はUIC式自連が付いていて，バッファがちょっと違和感．また先頭部のエンブレムもSBBの「←｜→」で一般のものと異なってます．
ゴッタルド
スイスに行ったら絶対乗りたいと思っていた車両で，夢がかないました．さすがに現在は退役していますが，動態保存で大事にされてるようですね．
憧れのRAeTEEII形がホームに入線してきました．朝の8:45発．
丸い愛嬌のある形状で，中間の機関車(2310kW，160km/h)はEF62のようなC-C軸配置で，複数電源対応のためパンタも4丁ついています．
運転台の様子．右手がマスコン，左手がブレーキのようでした．スイス時計のようなシンプルな速度計．
赤い車掌鞄を膝まで下げた車掌さんが打ち合わせに来たところ．右側の前面展望特等席は自由席です．運転室後部左側には荷物を置く棚があり，赤いカーテンで仕切られ，楽屋のようでした．
特等席が空いたので，しばし前面眺望を堪能！この間，イタリアの入国審査官が乗り込んできて，車内でパスポート提示．
というわけで，イタリア・ミラノ中央駅までの4時間が実に短く感じられました(12:45着)．
9)ミラノ・ローマ駅 に続く