1975(S50)年12月26日クリスマス翌日に,友人のS君と横軽の写真撮影に1泊で出かけました.積雪はまだ無かったものの寒い天気のなか,軽井沢から旧線沿い横川まで下りましたが,当時の高校生でもかなり体にこたえました.当日の光線状態が悪かったのと,現像に出したラボの処理がいい加減,さらに経年によるカビも有りですが,まぁ,43年前ということでご容赦です(^^);.
軽井沢駅
野から「あさま1号」5021Mに乗車し,軽井沢駅で下車しました.当時は新幹線もはるか未来の話で,またそもそもが避暑地なので年末の駅前は寒々とした雰囲気でした.
軽井沢駅北口のたたずまい.公衆電話BOX4台とコインロッカーが並んだ,当時のごく普通の観光地の雰囲気でした.
駅前に保存されていたEC40,屋根が深すぎてちょっと観察しずらい.意外と大きいのに驚きました.トヨタ・セリカのテールフォルムが懐かしい.
駅前ロータリーの側溝蓋は,ラックレールを短く切ったものが再利用されていました.すり減り方が微妙に異なり,どちらが登側か判別することができました.奥がEC40の保存場所.現在は「旧軽井沢駅舎記念館」に移動されています.
碓氷峠を下る
小雪がちらつく逆行の中,軽井沢駅へと向かう169系「信州1号」303M.
峠を登り切り,軽井沢機構内へと向かう「あさま2号」5023Mと補機のEF63-10.
「あさま2号」の走行音です.189系12両のジョイント音につづき,EF63のエアフィルタ音が聞こえます.
EF63x2+EF62で峠を降りる,直江津発「妙高51号」8304レ,急行の客レで珍しかったです.
国道沿いに道を下り,旧線トンネルを歩きましたが,当時は現在のように一般向きの遊歩道などはなく,よほどの鉄ファン以外は歩かない時代.ポータル付近は荒れ放題で,線路敷に木が生えている場所もありました.
峠を下ってきた169系「信州3号」306M,上野行.国道上から旧線の碓氷9-10TN間を見下ろしたところです.
めがね橋(碓氷3号橋)の奥にある新線の橋を渡る,169系「妙高1号」2302M,上野行.
同じく新線を行く489系「白山2号」3005M,上野行.この時代,長野以遠はボンネット489系/手前は189系が基本で,簡単に区別できました.
EF63の3重連回送がファンの音を響かせて下山していきました.
これぞ66.7‰!
丸山信号所横を軽井沢へと峠を登る165系「軽井沢」6609M.協調運転ができないので,8両の短編成.すべてEF63のパワーで峠を登ります.
「軽井沢」の通過音です.8両の短いジョイント音のあと,EF63のエアフィルタ音が聞こえます.
峠を降りてきた80系7両の340M,長野発高崎行.
340Mの通過音です.下りなので発電ブレーキのファン音が大きく,電車の音はほとんど聞こえません.
ここまで来ると,早朝からの寒中強歩と,重いカメラバック+カセットテープレコーダーで,さすがの高校生もヘロヘロ.レモンをかじって体が軽くなり,ビタミンCのパワーを知ったのもこの時です.しばしの休憩の後,ようやく横川駅にたどり着きました.
横川駅
EF63付替をするため構内は大きいですが,駅舎はこじんまりとしていました.公衆電話BOX赤ポスト,タクシーなどローカル駅のアイテムが揃ってます.
EF63,62がゴロゴロしていた横川機関区なのに,どうにか残るのはこれ1枚.キャノンFT-bでF4.0の暗い210mmズーム,ASA100ではシャッターもスローとなり,手振れ必定.
信越線本務機EF62-34の横顔.当時の国鉄の「スト権スト」の石灰文字を消した跡が見えます.
横川からは,高崎発直江津行の325レに乗車しましたが,峠を越える1日1往復の普通客レでした.牽引機はEF62-21,オハフ45-2204に乗車,この日は小諸で一泊しました.
325レの軽井沢駅到着時の車内アナウンスです.旧客とはいえ,意外としっかり聞こえてますね.EF62の甲高いAW2がチョイ物悲しい.
オマケ
次の日は早朝に懐古園を見学後,小諸→小海線→中央線経由で帰ってきました.
信越線の339M長野行,クハ68-101.運転席窓下に大鉄型の丸いベンチレターが見えるので,関西からの転属車ですね.小諸駅にて.
小海線232Dに乗車しました.中込駅で231D(キハ55?)と交換.
232Dが小淵沢に到着するときの車内アナウンスです.普通の急行みたいなそっけないアナウンスですね.下り坂でエンジンはアイドル,レールのジョイント音が速いです.
小淵沢駅にて「あずさ5号」.貨物列車も健在ですね.
小淵沢駅の小海線ホームを望む.キハ10系とワム/ワラが見えます.
八王子駅で30秒露出して取った夜景.EF13やタキ,ヨなど懐かしい光景.雪が降ってるように見えますが,実はカビです.ここまでひどいと修復できませんが,だまされますね.
出発日の早朝に横浜駅で出会った20系「あさかぜ1号」.かなりのお客さんが下車しました.カニ21のエンジン音がうるさい.
碓氷峠へは9年後に「サロンEXP東京」で再訪することになるとは,この時は思いもしないことでした.
※サロンEXPの記事はこちら
本稿おわり
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