2013年7月に大宮工場を訪問する機会があり,工場の日常の様子を見学する機会がありました.折りしもC58-239が修復工事中で貴重な写真を撮ることは出来たのですが,久々のSL修復ということで工場もかなりナーバスになっており,ブログには載せないようにとクギを刺されておりました.同機も修復開始から2年以上経ったので,そろそろ時効ということで良いでしょう.
大宮工場の玄関で出迎えてくれるD51-187(昭和13年9月製).31両ある大宮工場製D51のNo.1で,鉄道記念物.
工場の門にある表札.機関車職場はJR貨物の大宮車両所になりましたが,同一構内にあります.※本ブログでは国鉄時代の旧名称・大宮工場で記述しています.
車体棟の一角でC58が整備されていましたが,ボイラーは大阪のサッパボイラに送られた後で,工場にはありませんでした.案内の方のお話では,かつてどの国鉄工場でも行われていたボイラ修繕も,工場内の職場消滅とともにノウハウも失われてしまったということでした.
塗装を剥がされたテンダー.飾り帯部分が銀色に光っています.
テンダーの後ろでは,キャブも修復中.
テンダー台車(手前)と主台枠(奥,赤ペン).手前にはロッド類もみえます.
前から見たシリンダ周り.ボルトが植え込まれています.シリンダブロック側面には「昭和42-10 N.N.M.」の陽刻があるので,長野工場の鋳物職場製でしょうか.
後部から見たシリンダブロック.クロスヘッドのすべり棒は,傷を付けないように白いシールで養生されています.
シリンダ周りのカバー.点検蓋の形でソレとわかりますね.
ボイラ周りのカバーもコンテナに整理されていました.
ロッド類も整理されて置かれていました.手前パレット上は手前から,返りクランク,合弁テコ,心向棒,第二連結棒,第一連結棒の1セット.向こうのパレット上には左右の主連棒,右奥には反対側の1セットが見えます.
ロッドの横には給水ポンプの試験台があり,整備されたポンプが据え付けられていました.
先台車の球面軸受(金色).復元力発生のための楔形パーツやテコ機構が見られました.
暑い中スポットエアコンにあたりながら,職員さんが前照灯(LP-403?)を整備中でした.近くで見ると思ったよりデカイです.
2)車両検修 に続く
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