北陸ルポ探の最後は,帰路乗り換えで下車した近江塩津駅,チョット寄り道の長浜鉄道スクエア,そして米原駅です.【撮影日:2014年7月25日】
福井駅
えち鉄のページでも紹介しましたが,完成済みの北陸新幹線高架です.JR東口とえち鉄ホームとの間で寸断されていますが,県・市の掲げる早期開業推進の看板が,開通への期待の大きさを表していました.2014.7.23
福井駅2番線を出発し,521系のいる留置線をかわして,九頭竜線(越美北線)へと渡る越前大野行,729D.キハ120のラッピング3号車で,沿線にある「一乗谷朝倉氏遺跡」と,大野市のマスコットキャラ「うぐピー」と「うめピー」が描かれています.右テールライト下の青丸看板は「結の故郷/越前おおの」のPR.2014.7.23
敦賀/近江塩津駅
湖西線が主役の現在では,長浜方面へ向かうには敦賀でサンダーバードを降り,各駅で近江塩津に向かい,さらに北陸本線各停に乗り換える必要があります.敦賀運転派出の横を通ったとき,キヤ143や除雪機関車を見かけましたが,写真を撮りそびれてしまいました.
かつて上野駅などに沢山ぶら下がっていた乗車位置目標.現在はLEDやLCDディスプレーに置き換えられ,これも絶滅危惧種でしょう.敦賀駅にて
近江塩津駅を発車する,湖西線経由播州赤穂行3457M,クモハ223-2094(近ホシV57編成).前方の細い階段が,改札口へと続きます.
前方の階段の様子です.猛暑日にもかかわらず途中に結露部分があり,油断すると滑りそうでした
改札口からドーム型の狭い通路を振り返ると,地上の明るさがうそのような独特の雰囲気で,どこかの軍事要塞通路のよう.トンネル内はひんやりしており,やはり所々結露していました.
正面から見た近江塩津駅の佇まい.国道脇のドライブイン風の建物で,看板がなければ素通りしてしまいそう.
近江塩津駅を高速で通過するサンダーバード13号.奥には乗車予定の3463M,新快速・姫路行が待機中.
ようやくホームに据え付けられた新快速(近ホシV18編成).猛暑日の炎天下,通過列車もとらえようとホームで待つこと20分.もっとも他のお客さんは,駅本屋のベンチで待ち合わせをしていました.
223系の前面眺望(クハ222-2021).北陸本線の線形の良さや駅構内の待避線の長さに,かつての幹線を実感.余呉駅付近.
長浜駅
長浜駅近くには,旧長浜駅舎を移築して博物館風にした長浜鉄道スクエアがあります.前回訪問したときは夕方で閉館しており,今回リベンジ訪問となりました.
長浜鉄道スクエアの本館.北陸線の踏切が,すぐ右側にあります.
是非とも会ってみたかったED70.昭和40年代にカツミからHOの塗装済み組み立てキットが¥4400で発売されており,小学生の数か月分の小遣いを貯めて買い行くと売り切れで,大変悔しい思いをしました.
ED70-1の運転席.機関士側.
同じく助士側.
運転台背面の配電盤.ブレーカーが並んでいます.
通路から中を覗いたところですが,コンプレッサー周りのみで,水銀整流器(タコ坊主)が見えなかったのが残念.
緑ナンバーのD51-793.屋内展示だけにきれいな状態で保存されていましたが,冷房がなくてとにかく暑い!木組みの保存棟はちょっと窮屈で,撮影アングルが限定されました.
D51-793のデータ概要:
1942年三菱重工神戸造船所製
東海道線,中央線で活躍の後,金沢へ
1970年から長浜市で保存展示
D51-793の機関士側.パーツが見やすく色分けされた状態.
同じく助士席側.
合図灯などの信号系のコレクションもかなり充実していました.
改札鋏などの駅務系の小物コレクションも充実.
2階へ上がると張出デッキ構造の「お立ち台」があり,北陸線の写真を撮ることが出来ました.これは長浜駅を出発したばかりの姫路行新快速,3467Mの先頭車クハ222-2001(223系,近ホシW10編成).現在この編成の先頭車両には,外幌が付けられたようです.
米原駅
北陸ルポ探の最終駅は米原.JR東海と西日本の分界点,北陸線と東海道線の分岐要衝だけに様々な車両が集まってきます.昔の米原駅名物はDD50でしたが,現在ではJR貨物のELが控えていました.
米原駅構内にたむろしていたDD50.スカートが前面一体三角の1次型,別パーツの2次型が3両ずつだったので,前面形状の異なる編成は必定.これは1次型(右)と2次型(左)の背中合わせが写っているラッキー版.撮影中に,春のボタン雪が雨に変わりました.1972.4.1
2013年にJR東からJR貨物に売却された北斗星用のEF510-506[富].ブルー塗装はそのままとはいえ,流星マークがなくなったのがチョットさみしい.でも若いだけに,元気で働いている様子でした.
225系新快速,長浜行,クモハ224-4,近ホシI4編成.
JR東海の大垣行,313系300番台クハ312-315,海カキY45編成.
近江鉄道.800系最新の811F.90レが,折返し111レになるべく発車待ち.
米原駅7-8番線の京都寄りにある古レール製のホーム上屋.曲げやリベットがしっかりしており,とても頑丈に見えます.福井鉄道の記事でもお世話になった「古レールのページ」によれば,大正期の輸入レールが使われているようです.
レール3本でガッチリ組まれた柱には,Rの小さな曲げ加工と多数のリベットがあり,穴開けだけでも相当の労力をかけないと出来ませんね.溶接の無い時代の苦労がしのばれます.
仕事の合間に大急ぎで回った北陸本線ですが,今回は福井県内の私鉄も探訪することができて,時間を有効に使うことができました.【特記以外2014.7.25撮影】
本シリーズ終わり
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