とさでんの取材を終え,本来の土讃線に戻ります.「JR伊野駅」は,とさでん「伊野駅前」から至近距離にあります.
JR伊野駅
日曜の朝8時過ぎなので,閑散とした雰囲気.飲料の自動販売機がなぜか多めにに設置されています.
窪川側ホームの様子.今時珍しい踏切による線路横断.
ホームには8:56始発の1021+1046が待機中でした.
1000系の連結面が珍しかったのでホームから撮影.ワンマンなので乗務員扉が左側にしかありません.
窪川駅
ほかに寄り道もしたかったのですが,帰り予定が詰まっているので高速に乗り,一気に土讃線の終点・窪川駅に向かいました.この先ホントに駅がある?という感じの谷戸に入ると,山小屋風の窪川駅が見えてきました.しかしこれは土佐くろしお鉄道(中村線)の駅舎+バス乗り場で,JRの駅舎はちょっと先の平屋です.
平屋のJR窪川駅.とても土讃線と予土線の接続駅とは思えないこじんまりとした佇まい.
駅に着くなりエンジンの咆哮が聞こえ,2701ほかの「しまんと1号」中村行が出発.駐車場から大急ぎの後追いショットです.
さて入場券を買ってホームに入ると,予土線名物の0系ホビートレイン(キハ32-3)が発車待ちをしており,アッと驚く嬉しい状態.
まずはじっくりと観察です.鼻づらは短めですが,上部に静電アンテナもあり,ヘッドライトの位置や形,塗装ともマッチしてなかなか良い雰囲気でした.
宇和島側の様子.造作は無く,ペイントで光前頭が描いてありました.
光前頭部はプラではなく,パンチングプレートのように格子状の穴を開けた板でした.透けてるので照明は無いんでしょう.テールライトの光り方はホンモノそっくりで,回転フィルタ方式ですかね.
前頭部の造作は外枠にボルト締めのうえ,上部から板状のスティで支持する構造.ヘッドライトの機構が組み込まれていました.
9:40発宇和島行として,4番線で待機中のホビートレイン.
一方,反対側は土佐くろしお鉄道中村線のホームで,10:40中村行が出発待ちをしていました.TKT-8005(88年新潟鉄工製)は愛称「四万十」で,黒潮町のラッピング車.後ろの山小屋風屋根は,くろしお鉄道の駅舎.
TKT-8005の運転台周りの様子.バスのようなバックミラーと乗降扉.
駅近くの跨線橋から構内を見渡す.
川奥信号場
予土線と中村線が分岐する場所で,山中ですが踏切があり,土手部分からも観察が可能です.CTC区間なので単に分岐器と信号機が設置されているのみ.詰所等も一切ありません.
川奥信号場付近の様子.Google Mapに加工.
県道329号線に掛かる川奥踏切.左が窪川方面.
踏切から見た分岐部の様子.左が予土線,右は中村線のループ方面.
反対側はトンネルのポータルで,若井駅(窪川方面)へと続きます.
荷稲駅
窪川発の列車を捉えることができそうだったので,中村駅に向かう途中で待機してみました.
荷稲(かいな)駅は難読駅でしょうね.奥が中村方面.
窪川駅で出会った「四万十」がやってきました.乗降客はゼロでした.
出発する「四万十」をホームで見送る.
中村駅
四万十川の支流・後川の土手沿いの駅で,跨線橋や土手から見渡すことができます.第3セクター(土佐くろしお鉄道)ながら,特急の終着駅という独特の存在で,給油/給水の珍しい駅設備が残っていました.
勾配の小さい大きな屋根で,ゆったりした印象の中村駅.
開放的な中村駅の改札口.窪川駅からの「四万十」が改札口前に停車中で,図らずもオッカケ.
駅跨線橋から宿毛方面.宿毛線の車庫があります.
R56跨線橋から駅を俯瞰.奥が宿毛方面.
TKT-8001の宿毛行が停車中.
TKT-8001の愛称は「とんぼ」,三原村のラッピング車.
「あしずり1号」が2153を先頭に進入してきました.高知からは115km,約100分の旅程.
到着後すぐに,給油(左)・給水(右)作業が行われていました.かつては上野駅あたりでも見られた光景ですが,私鉄でこのような作業がみられるのは貴重でしょう.さすがに特急の終着駅だけのことはありますね.
高知側はN2000の24XX(?)でした.
11:34発の宿毛行TKT-8001が車庫横を進む.「あしずり」から乗継のお客さんもいるんでしょう.
この後は駅近の物産館「サンリバー四万十」に寄り,R441+R320で宇和島へと向かいました.途中,四万十川沿いでは,複数の沈下橋を見かけ,通りすがりの車が記念撮影をしていたので,筆者も参加.
四万十川に架かる勝間沈下橋の様子.台風18号の雨で水量は多め.
4)宇和島駅 に続く
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