ルポ探26.四日市可動橋と三岐鉄道

 四日市港の現役可動橋として有名な末広橋梁を訪問する機会を得ました.しかも可動橋の降下やDF200のセメントタキの通過シーンを間近で観察できるなど,大変ラッキーなタイミング.このような珍しい橋梁が令和時代でも現役で,セメント物流をしっかり支えている現実に感心しました.

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跳ね上げ状態の末広橋梁.ガーター部にある灰色の板のようなものはカウンターウエイトで,橋の降下につれて上昇します.手前の小屋が操作詰所で,職員さんが自転車で乗り付けてきました.

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線路脇から見た末広橋梁.カウンターウェイトが,閉鎖ゲートのように見えます.

橋梁降下の動画(49秒),

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降下し終わった橋を踏切から通しで見ると,可動橋とはわかりません.

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橋の由来を示した説明板がたもとに建設されています.現役で重要文化財はすごい.

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可動橋の銘板「可動橋設計製作/昭和6年12月築設/山本工務所」とあり,御年88歳.右は受側のメカで,スライドロックのような棒とリンクが見えています.

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DF200-223[愛]の牽引する5363レが橋を渡って埠頭へ向かうところ.DF200の重量約100tとセメント満載タキの荷重55tに耐えているので,200tぐらいは今でも楽勝でしょうか.すごいです!

同上の動画です(41秒).フランジの軋み音がうるさいです.

タキ1900の16両編成で以下の編成でした.

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戻り列車は約20分後なので撮影したかったのですが,この日は暖冬中の寒冷日で旅先の薄着が堪え,急いで四日市駅へ戻りました.ところが運よく途中の踏切で,返空タキ5364レを捉えることができました.

同上の動画です(44秒).

こちらの編成はタキ1900の16両編成で以下の編成でした.

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さて,タキ列車は太平洋セメント藤原工場から三岐鉄道三岐線を経て,四日市港の積出埠頭まで約30kmの距離で運行されています.三岐鉄道丹生川駅には貨物鉄道博物館もあり,折角の機会ということで訪問してみることにしました(地図はGoogleに加筆).

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富田駅界隈

近鉄富田駅での三岐鉄道乗換えは,名古屋方面と同じホームの横移動だけで済むので便利です.ただしICカードが使えないので,一旦改札を出て切符を買うか,到着駅での現金精算になるので要注意です.

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近鉄富田駅の四日市方.三岐鉄道は3番線で,線路末端は踏切手前の砂利盛りのみ.左側は近鉄で,レール幅が違います.

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富田駅を出るとJR関西線をオーバークロスしますが,このあたりでスロープにより貨物線が合流してきます.

丹生川駅

ticket三岐鉄道はどこも有人改札口が健在で,この駅も委託駅にはなっていたものの昔ながらの出札口がありました.女性の職員さんが,昔ながらの硬券を切符ケースから取り出し,天虎製のダッチングマシンを通して改札鋏を入れる,という一連の動作がとても懐かしく感じられました.この硬券,小児用の切断線やこより穴まで作りこまれており,国鉄時代の由緒正しさを感じさせるものです.
駅構内に貨物鉄道博物館があり,開館日は月一で決まっています.この日は休館でしたが,展示車両は自由に見学することができました.

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丹生川駅のたたずまい.無人駅のように見えますが,職員さんがいます.

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用宗駅の巴製紙所オリジナルのDB101がタやタムを牽いた形で電磁されていました.銀色の過酸化水素用のアルミタンク車アタム8000は珍車!

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東武のB4形39号もトやワを牽いて展示.

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千葉・市原の日本AEパワーシステムズのロシキ180で,元は富士電機の変圧器輸送用.ズラリと並んだ車軸が圧巻!国立博物館の産業遺産に登録されています.

さて帰りの電車を待っていると,EDx2両でタキ列車がやってきました.これがなんと,先ほど四日市の踏切で出会った返空タキで,図らずも追っかけをやったことになりますね.

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ED457+456牽引の3715レ.丹生川駅で列車交換をします.

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近鉄富田行の電車と交換する3715レ.車番を確認すると,四日市で出会った5364レと同一でした.

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丹生川駅の待合室に掲示されていた貨物列車時刻表.ファンへの心遣いが嬉しいですね.

保々駅

車両区やCTCセンターがある駅で,三岐線の中枢駅となっています.今回は通りすがりにトラバーサを発見したので,車窓スナップのみ.

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保々駅の車両区にある大型トラバーサ.ちょっと見には小屋があるだけに見えます.左奥にはオレンジ帯をまとった救援車ワム229がいました.

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別角度からもう1枚.

今回は可動橋とタキ見学だけに終わりましたが,次回はフライアッシュのホキ1000/1100列車や東藤原駅も是非訪問したく思いました.

関西線再訪 1)奈良界隈 に続く

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