四日市港の現役可動橋として有名な末広橋梁を訪問する機会を得ました.しかも可動橋の降下やDF200のセメントタキの通過シーンを間近で観察できるなど,大変ラッキーなタイミング.このような珍しい橋梁が令和時代でも現役で,セメント物流をしっかり支えている現実に感心しました.
橋梁降下の動画(49秒),
可動橋の銘板「可動橋設計製作/昭和6年12月築設/山本工務所」とあり,御年88歳.右は受側のメカで,スライドロックのような棒とリンクが見えています.
同上の動画です(41秒).フランジの軋み音がうるさいです.
戻り列車は約20分後なので撮影したかったのですが,この日は暖冬中の寒冷日で旅先の薄着が堪え,急いで四日市駅へ戻りました.ところが運よく途中の踏切で,返空タキ5364レを捉えることができました.
同上の動画です(44秒).
さて,タキ列車は太平洋セメント藤原工場から三岐鉄道三岐線を経て,四日市港の積出埠頭まで約30kmの距離で運行されています.三岐鉄道丹生川駅には貨物鉄道博物館もあり,折角の機会ということで訪問してみることにしました(地図はGoogleに加筆).
富田駅界隈
近鉄富田駅での三岐鉄道乗換えは,名古屋方面と同じホームの横移動だけで済むので便利です.ただしICカードが使えないので,一旦改札を出て切符を買うか,到着駅での現金精算になるので要注意です.
丹生川駅
三岐鉄道はどこも有人改札口が健在で,この駅も委託駅にはなっていたものの昔ながらの出札口がありました.女性の職員さんが,昔ながらの硬券を切符ケースから取り出し,天虎製のダッチングマシンを通して改札鋏を入れる,という一連の動作がとても懐かしく感じられました.この硬券,小児用の切断線やこより穴まで作りこまれており,国鉄時代の由緒正しさを感じさせるものです.
駅構内に貨物鉄道博物館があり,開館日は月一で決まっています.この日は休館でしたが,展示車両は自由に見学することができました.
さて帰りの電車を待っていると,EDx2両でタキ列車がやってきました.これがなんと,先ほど四日市の踏切で出会った返空タキで,図らずも追っかけをやったことになりますね.
保々駅
車両区やCTCセンターがある駅で,三岐線の中枢駅となっています.今回は通りすがりにトラバーサを発見したので,車窓スナップのみ.
今回は可動橋とタキ見学だけに終わりましたが,次回はフライアッシュのホキ1000/1100列車や東藤原駅も是非訪問したく思いました.
関西線再訪 1)奈良界隈 に続く