関東鉄道・竜ヶ崎線は常磐線佐貫駅から伸びる4.5kmの盲腸線ですが,終点の竜ヶ崎駅以外,全線単線という珍しい路線です.つくば勤務だったころに訪問すべき路線でしたが,筑波線や鹿島鉄道,水郡線等に気を取られ,いままで未訪問でした.いつも通り出張の合間の訪問記です.
佐貫駅
20年前は415系やE651系SPひたちが行き交っていた路線も,今はE系列の品川行が見られる路線に変貌しました.佐貫駅も駅舎は現代風になったものの,カーブしたホーム構造は昔と変わらず,なんとも懐かしい思いがしました.竜ヶ崎線の駅舎はこじんまりしたきれいなビルで中に地平ホームがあります.JRの駅舎とは別のため,西口の階段を下りていったん外に出る形になります.
“ロングシートの車内の様子.運転台は横軸式マスコンとブレーキ弁の一般的な構成.
入地駅
乗降客は1~2名といったところでした.写真を撮るファンの姿が見受けられました.
竜ヶ崎駅
駅前は昭和的なローカルムードにあふれていましたが,通勤時は結構混雑するのでしょうね.

駅舎と反対側にある,丸看板と四角い時刻表のバス停.最近は屋根付や電照式になりましたが,昔はこれが当たり前でしたね.黄色いトラックのたむろする丸通営業所なども,懐かしいローカル駅前の雰囲気に一役かっていました.
竜ヶ崎駅の自動販売機と改札口.佐貫駅と同様の設備ですが,改札は到着5分前程度に行われるので,ホームで写真を撮るのはちょっと忙しい.といっても駅周辺はほとんどオープンスペースです.
竜ヶ崎駅に2001が到着する動画です(40秒).
短い路線とはいえ,平日昼間でも一定数の乗客がいるので,今後も地域の足としてそれなりの活躍が期待できます.地味な路線とはいえ,いつまでも走り続けてほしいものです.
(記事おわり)
2018年3月5日 at 16:14
こんにちは。
竜ヶ崎線の記事、楽しく拝見させて頂きました。
本当に短い路線ですが、JR常磐線との接続駅、途中の無人駅、有人の終着駅、車庫、ピットと、鉄道にまつわる様々な要素がぎゅっと詰まっていて、見ていて飽きることのない路線です。
走る気動車は常総線共々新しくなり、今時らしいデザインになっていますが、運転台が右側にある様子などは、本当に独特ですね。
もう少し昔ならば、ご記載の筑波鉄道や鹿島鉄道も訪ねてみたかったものです。私には、これらへの訪問は間に合わず、写真で見るばかりになってしまいました。
常磐線から枝分かれしてゆくローカル私鉄にも、実に魅力的な情景がたくさんあります。徐々に失われていってしまっているのが本当に残念ですが、また、今を走る路線を訪ねたいと思っています。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
2018年3月16日 at 22:37
風旅様
いつもありがとうございます.
その昔,相模線がDCだった頃に訪問してみればよかったのですが,後の祭り.
記憶に残るのみで,写真に残さなかったのが悔やまれます.
当時はありふれた日常を記録するには,カラー写真はチョット高価でしたね.
案外,身近な記録が大事なのかもしれません.