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ルポ探15.バンコク-市内鉄道

カテゴリー: ルポ探, 外国, 鉄道

 年明け早々にタイ・バンコクでの仕事が入り,彼の地の鉄道事情見聞の機会を得ました.ただし今回はスケジュールが非常にタイトで,いつものルポ探よりもかなり駆け足です.

エアポート・レール・リンク(ARL)

 日本からスワンナプーム国際空港に降りると,バンコク街中の終点バヤータイ駅までお世話になる鉄道がこれです.タイ国鉄(SRT)下部組織の運営で,開業5年半とまだ新しい高架鉄道です.1435mm,2.5kV架空線式,路線距離は28.6kmと,東京-横浜の28.8kmにほぼ同じ.車両は独・ジーメンス製のデジロで,普通は3両,急行は4両編成となっています.

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普通列車用の3両編成.どの編成も広告シールでラッピングされていました.窓にはドットパターンの黒マスクが貼り込まれており,外部は良く見えません.熱帯の強烈な日射を避けるにはやむをえないのでしょう.また運転席後部も頑丈な壁で仕切られており,前面眺望は楽しめません.パヤータイ駅.

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こちらは急行用の4両編成で,普通のブルーに比べて赤い塗装で違いがわかります.ただ現在急行は運転されておらず,普通列車として使用されていました.連結器の両側にあるアンチクライマーのような大きなバッファ(?)が目立ちます.パヤータイ駅.

駅で配布されているエアポートリンクのパンフpdfはこちら.急行運転に関する部分に「CANCELLED」のスタンプが押されています.

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スワンナプーム駅の改札は,空港の地下フロアに直結しています.出札口は自動販売機と有人窓口の簡単な構成(左).自販機は客数の割りに台数が少なく,どこも混んでいました.自動改札機はイチョウの葉のようなバリアが出るもので,台湾MRTと同様.

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自動改札機(左)は,行先の駅を押してからコインを投入する方式.お札も使えます.切符(右)は,ICチップ入りのプラ製トークンで,自動改札機にタッチする方式.出るときは改札機に投入します.これも台湾MRTと同様でした.

台湾MRTの記事はこちら

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昨年8月のテロ以来,市内の警備が厳しくなっているようで,ARLはもとよりスカイトレインや地下鉄の駅では,検査ゲートが設けられています.もっとも警報が鳴っても止められる事は無く,ほぼ素通しの状態でした.

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終点パヤータイ駅の渡り線の様子.日本だったら両渡り(シーサースクロッシング)にするところを,片渡りを2つ直列にした構造.このほうがダイヤモンドクロッシングを使わない分,設備費が安いのかな?マッカサン駅でも同様の構成を見ました.

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ここでも活躍していたRawieの車止.その先のちょん切れた高架がチョット恐ろしい.延伸計画があるのでしょうか?Rawieの車止は,2つ手前のマッカサン駅にもあり,急行の折り返し用待避線に2台設置されていました.

スカイトレイン(BTS:Bangkok Mass Transit System )

 2路線(スクンビット線,シーロム線)あり,東京メトロ的な役割の鉄道ですが,高架鉄道で1435mm,750V第3軌条方式です.ジーメンス製の4両編成で,いつも混んでいます.2012年に3連から4連に増強したとのことですが,乗客の立場からすれば更なる増結が望まれますね.

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戦勝記念塔のロータリーを半周するスクンビット線.4両編成でラッピング車が多く,ドラエモン車までありました.ビクトリー・モニュメント駅.

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ジーメンス製の4両編成.ビクトリー・モニュメント駅.

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BTSの乗車券.自動販売機や改札機はARLと同じシステムですが,切符はプラ製のカードの使い回し式.様々のカラフルな図柄がありました.この面を上にし,小さな赤矢印の向きに改札機を通す必要があります.

バンコク・メトロ(MRT:Mass Rapid Transit)

 これぞ「バンコク地下鉄」ですが,現在は1路線(ブルーライン)のみ.新路線のパープルラインは本年6月開業予定で,総合車両製作所製の車両が現在も搬入中です.路線は日本のODAで建設されましたが,スカイトレインとの接続という名目で,ブルーラインではジーメンス製車両が走っています.今回パープルラインへの日本製車両の導入で,劣勢挽回といったところでしょうか.切符はプラ製トークンが使われており,自動改札機も三菱製がありました.

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MRTはホームドアが完備されているので,車両を撮影することが困難です.フワランポーン駅.

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MRTの車内の様子.スマホに興じる高校生は,どこの国でも同じ光景.

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フワランポーンの地下鉄駅と国鉄駅を結ぶ連絡地下道の途中にある建設記念堂.タイでは王様の関連施設は,どこも立派!

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地下道の両側には建設にまつわる電照イラストや王族の紹介が続いており,ちょっとした歴史館の趣き.ゆっくり見ている時間が無く残念!5インチゲージSLに興じる王族(左)とシールドマシン(右).

ICカード

 以上の3鉄道はバンコクでは必ずお世話になると思いますが,困ったことに乗車券自販機はいつも2~3人待ちでスムーズに切符を購入できません.ICカードは有るのですが(普通/学割/シルバーの3種),日本のSuicaやPasmoのように共通使用できず,事業者ごとに3枚購入する必要があります.デポ分の50バーツ(B)や,有人窓口でしか購入・チャージが出来ないことを考えると,短期滞在者にはかなり不便!今回はすべて都度購入で済ませましたが,長期に滞在される場合は面倒でもカードを購入されたほうが切符購入の混雑・わずらわしさが無いでしょう.

おまけ:SIMカード

 空港の到着フロアに複数の通信会社のブースがありますが,LTE,1.5GB,7days有効のもので,300Bほどで購入できます.窓口が混んでいたので自販機で購入すると1B引きの299B.横に居たお姉さんにスマホを渡すように促され,心配しながら見ていると,SIM入れ替えから設定まで日本語モードのままやってくれました.スゴイ!

フアランポーン駅 1)設備 に続く

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