延々と続いた本シリーズの最後は,沿線のスナップです.
鳥取鉄道記念物公園
鳥取駅南口から200mほど離れたところに,「鳥取鉄道記念物公園」という,思わせぶりな名前の付いた公園があったので,訪問してみました.市のサイトによれば,1981(昭和56)年に鳥取駅が高架化されたとき,既存の沢井出公園を鉄道記念物公園として再整備したということです.ホームとレール・信号テコなどがありましたが,保存車両等は無く,ちょっともったいない感じです.【撮影日:2014.9.17】
ゲートに切り文字で公園名が示されており,踏切警報機が低い位置に設置.奥にはホーム,右奥に信号機テコが見えます.
レールが設置されたホーム.保存車両が撤去されたような雰囲気ですが,もともと何も無かったということです.ホーム真中に小屋があります.
ホーム上の小屋には因美線津ノ井駅のタブレット閉塞機が保存されていましたが,中に入って見学できるわけではなく,ガラス越しに覗けるだけ.迷惑行為防止の看板も見られ,荒れ放題でもったいない感じでした.
鳥取駅にあった案内板でしょうか.看板にあわせて,わざわざ橋も作られていました.
せっかくの公園ですが,部品を集めて無理に作った空間といった感じで,交通公園としては位置づけが中途半端.なんとも不思議な公園でした.
鳥取鉄道部
鳥取駅の西側にある鳥取鉄道部までは複線のように見えますが,海側は鉄道部への出入線.かつての鳥取機関区は縮小され,整備中のキハが止まっていました.また,このも西側に隣接する湖山貨物駅もトラックに転換されたため(トラックのオフステーション),レールはあるものの荒れ放題で,かなり悲しい雰囲気でした.
【撮影日:2014.9.17】
鉄道部で整備中のキハ47.HOTやキハ187などもいました.
線路に生えた木の大きさが,使われなくなってからの歳月の長さを物語っています.湖山貨物駅跡.送電鉄塔は中国電力湖山変電所.高さを競う照明用鉄塔が何とも物悲しい.
米子駅近辺
境線の鬼太郎DCや五島工場への出入り車両(既報)が見られるとともに,扇形機関庫も活躍中で,元気な様子が感じられました.DCと電車が混在する今日日貴重な区間です.【撮影日:2014.9.18】
米子運転所の上路式ターンテーブル.扇型庫の一番左に「奥出雲おろち号」用のDE10-2558,その右DE15のラッセルヘッドが見えましたが,他はキハ121でした.
車中からとらえた,扇形庫の最右翼裏側です.トタン張りの普通の建物のように見えます.
機関区に続く貨物駅では,JR貨物色のDE10-1717[岡]がいました.
キハの運転台越しにとらえた115系2連のG-01編成(クモハ115-1053 +クハ114-1098),286M,米子行.クモハ114の食パン顔がエセ103系と言われるのが良くわかりますが,種車の車齢と改造コストを考えれば妥当なところでしょう.東松江駅にて.
サンライズ出雲
今回出張の最後は「サンライズ出雲」.14系「出雲」には2回乗りましたが,サンライズになってからは機会が無く,デビュー以来16年もたってしまいました.ようやく乗るチャンスが出来たので,木次線取材帰りの乗車スナップです.【撮影日:2014.9.18~9】
電照式スクリーンの方向幕もすっかり少なくなりましたが,LEDには無い独特の風情があります.
松江駅発車前の一瞬で,夜行列車の雰囲気十分でした.この日お世話になったのはJR東海のI4編成(285系3000番台のトップナンバー編成)でした.
デッキから階段部を見たところ.
編成案内図.住設メーカーが内装を手がけただけあって,木目調の暖かく落ち着いた雰囲気です.
お世話になった下段シングル個室の様子です.リニューアル車両だったようで,大変きれいでした.
6号車のサハネ285-3001は喫煙車ですが,手入れが行き届いているせいか全くタバコ臭は無かったです.
岡山駅での「サンライズ瀬戸」との併結作業.10時半過ぎですが,ホームにはまた通勤の方々がたくさん居ました.
併結完了.この後大阪圏まで,深夜に乗車してくるお客さんがいました.
久々のジョイント音も心地よく寝込んでしまい,気がつけば早朝の熱海駅.下段個室なので,ホームの縁が目の前.
早川駅を過ぎると小田原城と丹沢・大山が見えてきました.もうすぐ我が家.
この日は深夜の岡崎駅の信号故障により20分延着.横浜駅はラッシュアワーちょい前の7時過ぎで,結構混雑していました.というわけで通勤の皆さんの邪魔にならないよう,後部からの見送り写真は撮らずです.
久々の山陰方面出張だったので,盛りだくさんの行程をこなし少々疲れましたが,片手間取材にしては十分な記事が掲載できました.長々ご覧いただき,有難うございました.
本シリーズ終わり
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