天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅には,転車台の見学コースがあるということで,例によって仕事の合間に訪問してみました.近い割りになかなか訪問の機会が無く,ようやっとの念願達成です.
二俣駅前
一見地味な二俣駅本屋ですが,昭和15年1月製で登録無形文化財になっています.広い駅前ロータリーが沿線中心駅の貫禄
県道をはさんで反対側の公園には,二俣線時代に活躍したC58-389が保存されています.
公園側から見た後姿と,汽車製の製造銘板(昭和21年,No.2525).プレートは綺麗に磨かれており,地元の方々のご尽力の賜物でしょう.
交換・出発待ちのTH2100.左は130D掛川行(TH2105),右329D新所原行(TH2103).
ホームから見た駅本屋.ホームは島式2本で,転車台のある検修設備へ右手方向に線路が続いています.
ホームの屋根は,建設費節約のため両端の柱4本のみ昭和15年当時の古レールで出来ており,これが明治時代の鉄道創業期モノで,登録有形文化財としての価値を高めているとのこと.
駅の入口に立てられた登録文化財の銘板.一方ではゲーム・戦国BASARAとのコラボも行われ,待合室には大きなタペストリーが掛けられていました.また浜松市自体が来年のNHK大河ドラマ「井伊直虎」の舞台になるということで,フィーバーしていました.
構内の基地では,車両の入換が頻繁に行われていました.奥の屋根は扇型機関庫.
駅周辺
転車台ツアーは,10:50と13:50の2回行われます.スタートまで時間が有ったので,駅周辺を時計回りに一周りしてみました.
県道40号線の陸橋から見た二俣駅構内の様子.左側が扇型庫の裏手にあたります.周辺には製材所があり,杉の良い香りが漂っていました.
扇型庫裏側に回ると,露天の転車台収容線にTH2107が留置中.
かつてSLが居た証のコンクリ製給水塔.容量70立米で,C58数両に給水可能.後の見学ツアーの解説では,耐震補強のため脚部にケブラーのFRPを貼って,オリジナル形状を損なわないように工事が行われたとのことでした.
新所原側の踏切から遠望した構内の様子です.手前になにやら怪しげなキハとナハネが・・・・.
実はコレ,国鉄時代末期ににSL公園を作ろうとして頓挫し,ナハネ20-347とキハ20-443(こちらは二俣線で20年活躍)の2両が保存されているということでした.目下,塗装工事中で,ペイントが剥がされまだら模様に地肌が出ていました.
2)見学ツアーに続く
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