ひたちなか海浜鉄道は自/他社製・新/旧を取り混ぜた各種DCが走り,ファンにとって実に興味深い路線です.また,各種アニメや町おこしともコラボしているため,多くのブログ/HPで取り上げられています.遅まきながら,当ブログでもようやく那珂湊駅訪問の機会が得られました.
駅と構内
※キハ2004は,撮影ほぼ1月後の2016.10.13に那珂湊駅をトレーラで搬出,10.17に平成筑豊鉄道・金田駅に搬入され,イベント用に整備して動態保存されるようです.北海道→本州→九州と日本中を遍歴するとは,夢にも思わなかったでしょうね.

島式ホームの勝田側には,タンクを載せた保線チキがモーターカーにつながれていました.3本の伸びた棒先か,ら除草剤でも散布するのでしょうか.左には「クリーニング専科」ラッピングのキハ11-7(元204).右はキハ205(元キハ20-522)+トラ15/16(元東武トラ1).
構内観察・周辺から
駅の両側には踏切があるので,構内沿いに一周可能です.
裏手に回ると,動物ラッピングの最新鋭キハ37100-3(2002年製)が見えました.右は部品取り用のキハ11-201と台車.
ケハ601と形式称号の謎
那珂湊訪問の一番の理由は,ステンレス気動車ケハ601の廃車体を見たいということでした.初見参のケハはダルマになってもさすがステンレスの輝きで,十分な存在感がありました.室内をギャラリー化して大事にされているということですが,説明看板などの文化財的な扱いがあればbetterですね.
さて「ケハ」という形式称号ですが,国内では留萌鉄道に2例あるほかは,茨城交通のみで使われていたようです(世界の鉄道 – 日本の私鉄気動車,昭和42年版,朝日新聞).おそらく軽油の「ケ」だろうとは想像していましたが,なぜ敢えて通常の「キハ」と異なる表記を用いているのか疑問に思い,15年ほど前に当時の茨城交通に直接お尋ねしてみました.すぐに懇切なお返事を頂き,それによれば『社員に満鉄からの引揚者がいて,満鉄の旅客軽油気動車の形式称号「ケ」を用いた』ということで,意外な由来に驚きました.Wikiの「南満州鉄道の車両」の記述では,「ケ」の由来が軽油,ケロシンの2通りで表記ブレがありますが,いずれにしてもディーゼルのジ(満鉄ではジーゼルと表記,重油のジとも)と区別して,燃料のを違いを明らかにする目的だったのでしょう.
阿字ヶ浦駅
せっかくなので,終点の阿字ヶ浦駅にも足を伸ばしてみました.昔は国鉄からの海水浴列車「あじがうら」が発着したということで,有効長の長い配線となっています.
車両の来歴が複雑なひたちなか海浜鉄道は,面白い歴史的背景も隠されていました.今後,海浜公園への延長が取り沙汰されていますが,アニメ・コラボによる鉄道起こしみならず,交通手段として本来の機能を果たすことが期待できそうです.
本稿終わり
コメントを残す