かつて急行「ニセコ」で通過した山線・函館本線も,いまや区間運転の普通列車のみとなってしまいました.今回は帰路の列車都合もあり,レンタカーでR5からアクセスの良い駅について,現状の拾い食いルポです.
余市駅
NHK朝ドラのマッサンの舞台で有名になりましたね.ニッカウヰスキーの隣に道の駅があり「朝市」や「余市宇宙記念館」が併設されており,人々でにぎわっていました.「朝市」はともかくなぜ余市で「宇宙」?と疑問したが,日本初の宇宙飛行士・毛利さんの出身地ということで縁有りです.
地震で運休中の駅構内の様子と,駅外にある記念撮影用のウイスキー樽.
銀山駅
駅名が鉱山でもあったのかと想像させますが,まったく地下資源とは無関係.おそらく1905(M.38)年の開駅当時に命名権者が訪問し,周辺が一面銀世界の山々だったので「銀山」にしたのだろうと想像します.R5からも集落からも外れた山沿いの駅で,カーナビがあってもアプローチがどこかと迷いました.
倶知安方面のS字カーブと真直ぐな対向ホーム.C62ニセコが走っていたときに写真を撮りたかったですね.
小沢駅
待避線のある立派な駅で,近くにR5の陸橋がオーバークロスすることからも筑波鉄道の常陸北条を思い起こさせます.「男はつらいよ 第5作 望郷編」でD51-27の機関助士(松山省二)に寅さんがタクシーで追いついた駅,ということで筆者には記憶に残ってる駅です.
跨線橋の様子と駅名板.外部の古レール/羽目板構造が古い割に,内側はリフォームが行き届いていました.
倶知安駅
さすがに沿線の大駅で,駅周辺を含めてそれなりの街並みがありました.胆振線の2つ目トラ塗装9600が活躍していた時代にぜひ訪問してみたかったですが,北海道まで一人で出かけるには,ほんの数年筆者の年齢不足でした.
ニセコ駅
スキー目当ての外国人(豪州)が多い駅として知られるようになりましたが,訪問時はオフシーズンのためか落ち着いた雰囲気でした.
昆布駅
山の中なのになぜ「昆布」?という感じ・漢字ですが,「アイヌ語源」/「津波で昆布打ち上げ説」など色々あるようです.北海道の地名は奥深いですね.
一線棒構造の昆布駅ホーム.長万部方(左)と倶知安方(右).
蘭越駅
この日は神社のお祭りが執り行われており,駅へのアクセス道路が閉鎖されていたため,若干の回り道をして駅前に到着しました.
構内は対向式ホームになってますが,待避線もあったようで,撤去跡が目立ちました.倶知安方には保線車両用と思しきシャッター付の庫がありました.
目名駅
北海道の農場地帯のド真中!という感じの駅で,平地にポツンした佇まいが筆者は好きですねぇ.
青空が目立った目名駅ホーム.倶知安方(左)と長万部方(右).広々して実にすがすがしい!
熱郛駅
R5側道にはなんの案内標識もなく,行き過ぎてしまいました.カーナビがなかったら見逃すところです.それにしても「郛(ぷ;城の外囲い)」という漢字は,現在ではこの駅のためにあるようなものでしょうか.ふつうは読めませんよね.
400m近い行き違い線を有する熱郛駅構内.今時珍しいホーム切欠踏切が残っており,利用人数の少なさを物語っています.夏草にまぎれた駅銘板がチョイ物悲しい.
5)山線再訪-2 に続く
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