今では当たり前になった検修施設の一般公開ですが,国鉄でも70年代初頭から鉄道記念日に合わせた公開がボツボツと行われるようになりました.1973(S.48)年10月14日に東京機関区の公開があり,ブルトレ牽引機の絶好の見学機会ということで,友達と連れ立って訪問してきました.たしか品川駅のホーム田町寄りから,田町電車区への職員通路を通り,白金線,札ノ辻線沿いに進んで機関区に達したように思います.

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これぞ東京機関区の看板,お召し機EF58-61.国旗や金色の「東」「御召」票を挿し,ロッド類も磨かれ綺麗な姿.東海道線の一般運用でもよく見かけました.

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ゴロの良いEF58-123(日立,1957年製)が屋上点検台の横に泊められていました.この時期は宇都宮所属のはずですが,展示用に東京に戻っていた?ごく普通に見かけられた小窓のゴハチです.庫から顔を出しているのはEF65-528.

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点検台から58-123の屋上を見る.冬になるとパンタ横の排気口からSGの白い蒸気をもうもうと吐き出していましたね.職員さんに,パン上げ用の大ディスコン棒のお話を伺ったのも,この場所でした.

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ゴハチの横にはEF15-36(三菱重工/電機,1951年製).貨物,荷物用に少数ながら配置されていました.

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こちらが本来のお目当て,EF65-500番台ブルトレ機.「あさかぜ」はEF65-535(東芝,1967年製),「出雲」はEF65-537(汽車/東洋,1967年製)で,周りにもゴハチや65がゴロゴロ!当時中学生の自分は,嬉しくて目が泳いでました.

「富士」はEF65-540(川車/川電,1967年製).番号が少しずれるだけで製造会社が異なるということは,国営だけに一社に偏らないように発注か?屋内展示場ではヘッドマークの展示も行われていました.「さちかぜ」は初めて目にしたもので,2枚ありました.当時のイベント用秘蔵品だったのかな?

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その他展示されていたヘッドマークです.職員さんに直径を尋ねると「660mmだよ」と教えてくれました.

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東京機関区の入口にあった安全記祈念用の動輪シンボル.1970.12の銘板が見え,電気機関車の動輪ですね.後ろには65-5X7がいます.パイプが邪魔でXが分かりませんが,0-4のどれかでしょう.

 

 

 

 

 

 

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帰りがけに京浜東北線のホームから撮ったEF58-148(東芝,1957年製)と思われる単機.イベント帰りのファンでホームが混雑してました.

 東京から東海道線の下り列車から,田町-品川間の独特の機関区風情が楽しめたのも今や昔し.新駅に設置に向け,近代的な留置線や付替え線路の整備が着々と進んでいますね.新駅には留置線を一望できるスペースも設けられるということですが,どのよう眺望がみられるのか楽しみです.

本稿終わり