パリ東駅発のIntercityでザールブリュッケンを経由し,フランクフルトへ至りました.現在ではTGVやICEが行きかう路線ですね.
ザールブリュッケン
丘陵地を越えると工場地帯のような景色になり「トキ/ホキ」風の貨車がいるなぁ・・・と思うと,ドイツの国境駅,ザールブリュッケンでした.
当時は製鉄所があったようなのですが,GoogleMapで見てみると現在は再開発されているようです.
ドイツ国鉄DBの110/111が現れ,国境を越えたことを確認.
客車区や機関区周辺も通過しました.
フランクフルト中央駅
ヨーロッパでも有数のターミナルということで,ひっきりなしに列車が発着していました.ポーランド国境近くにも同名の駅(オーダー)があるので,フランクフルト(マイン)中央駅が正式名称.1981.7.28.
車止直前まで機関車が乗り入れ.103形(7440kW, 200km/h, 1070年-)はこの頃の花形で,高速/大出力マッチョなのに,TEE塗装と卵形の丸い先頭形状で,柔らかな雰囲気が好きでしたねぇ.2003年にははや退役.車止上のフラワーポットがオシャレ!
かつての上野駅のようなホームへの入口部分.やはり暗いですね.
ドームを見渡すとこのような感じで,イギリス国鉄に似ています.112形は110形(急行用標準機, 3700kW, 160km/h)のラインゴールド用で,赤/クリームの塗装.
こちらは141形(軽旅客用標準機, 1956-71年, 2400kW, 120km/h)のローカル列車.奥のトラ縞柱のように見える部分は地下道への貨物エレベーターで,三輪台車を載せます.
ホルンマークが目印のDeutsche Bundes Post郵便車.ホームで台車を横付して荷捌き中で,西ドイツといえども未だ手作業が残っていた時代.
管制塔のような構内コントロールセンター.連結台車がホームに置かれているところも上野駅のよう.手前のホースリールは給水用か?
広々とした構内.客車や機関車が待機しています.
構内ぐるっと360度動画(32秒).
111形(110の後継,3700kW,160km/h,1974-)牽引のローカル列車が入ってきました.バッファ反発/突放禁止の標記車両は救援車だったように思います.
103形が待機中の横を110型のローカルが入線してきました.
この間,ヤードでは140形(貨物用標準機,1957-73年,3700kW,100km/h)が入換中.
140形単機走行シーン(22秒).
今度は112形が客レの先頭据付に向かいます.
同時到着・待機中のものも含めて103が4両という嬉しい状態.
110形牽引のローカルも,すぐ後からやってきました.
これぞ会心の103ショットですかね.
103形牽引列車の到着動画(54秒).
当時は日本に未導入の片パン.Henschelの銘板も見えます.小さなコネクタは電話用か?
やはりバッファとコネクタが目立つ103の連結面.141形はさまざまの塗分けがあり,これは急行列車風のクリーム/ブルー2色塗分け.
機関車付替のワザ
さて,列車の発着を見ていて気付いたのですが,日本の駅のように機回し線は無く,推進運転も行われていませんでした.代わりに先頭に突っ込んだ機関車をホーム手前に回送待機させ,次の列車先頭に連結して出発させる方法がとられていました.実に巧みな方法で,時間と手間の節約になると感心しました(下図参照).
急行塗色141形牽引の列車が出発.
列車出発後,追っかけ単機回送で現れた緑/黒の141です.こののち,ホーム入口で次の列車の先頭となるべく待機.
ローカル列車の先頭に立つ110形.
5)フランクフルト2 に続く