前回の訪問は「津山まなびの鉄道館」としてオープンする半年前で構外からの観察のみ.今回はターンテーブルや扇形庫に展示されている車両を間近で観察です.

構内の様子

駅から約10分,踏切を渡って扇形庫の裏側に回り込むと入口です.

津山まなびの鉄道館の正門.前回訪問時は鉄柵で閉鎖されてましたが,今では案内看板類も整備.

入館するとDD13-638(姫路→交通科学館)がターンテーブル上にセットされ出迎えてくれました.昔はどこにでも居たありふれた入換機なのに展示車両になるとは!

ターンテーブル運転室側から見たDD13.ターンテーブルは1930(S.5)年製60ft下路形で,中央支承に円錐ローラを用いた珍しいタイプ.

どこかで見たような運転室だな・・・と思ったら,横浜機関区と同じ福島機械製(S.29年)でした.

元記事→横浜機関区の転車台

展示車両:キハ37-1001(鳥取),キハ181-12(京都),キハ58-563(岡山).

展示車両:キハ28-2329(岡山),キハ52-115(富山),D51-2(稲沢第一→交通科学館).

展示車両:DD15-30(富山),DD51-1187(後藤),10t移動機(米子駅).

展示車両:10t移動機(米子駅),DE50-1(岡山),DD16-304(大糸線).

展示車両:DF50-18(高松→交通科学館).

DD15のサイドビュー.ヘッドが本体取付タイプなのでステーで保持.クレーンで取付とのことですが位置合わせが難しそう.

DD15ラッセルヘッド.連結器が引き出されていますがウィングをたたんで連結?でもDD13のようには使えないでしょうね.

DD13の収納線.天井にはSL時代の煤の跡あり.

下部はメンテ用のピットとなっています.

扇形庫横に回ると,珍しい丸窓が2つ,

扇形庫後方には,DD16のラッセルヘッドが顔を出していました.

下部の裾絞りがエアロっぽい造形ですね.

展示室にはタプレット閉塞機もあり,チンチン,ボンボンの音が楽しめました.

ジャンパ栓観察

梅小路と異なり車両のサイドや後方には回れないので,前面からのみの観察です.ということで連結器周りのジャンパ栓を比較してみました.

DD15:流石に簡易な自連以外,何もありません.

移動機:上作用の自連と入換標識灯のみのシンプルな構成.

D51:正面は自連とブレーキ管(BP)のみ.テンダー側には蒸気暖房管があります.

DD13:自連+BPに加え,重連総括タイプなので両渡り・対象配置でジャンパ栓と元ダメ管(内側大コック)と釣合管(外側小コック)が装備されています.

DF50:これも重連用両渡り配置でDD13とほぼ同様ですが,ホースやジャンパケーブルが付いており,右側には栓受もあります.BPコック下部に暖房用蒸気管のフタが見えています.

DD51:これも重連総括タイプ.KE70ジャンパ栓と元ダメ管(内側白コック)と釣合管(外側黒コック)が両渡りで装備されています.自連右側には暖房管の痕跡も.手すりには栓受けとケーブル掛けも設置.

DE50:DD51との重連総括を想定していたということで,DD51に同じ.

キハ181:両渡りで440V用のKE8Hと,密自連下には電連KE75を装備.KE75のフタにはBP接続用のパイプが出ています.

キハ52:気動車は複雑ですが,基本は両渡り構成.下作用の密自連と,ブレーキ系はBP管(両側白コック)と元ダメ管(黒コック).①側テールランプ下から栓受けにつながっているケーブル2本は,外側が放送用KE66.内側はKE67で本来は長大編成時の電磁ブレーキ制御用ですが,JR西ではワンマン用に転用されたというお話もあり.ジャンパ栓は低圧用KE53Bが2個ずつ出ており,②側はジャンパケーブル2本の栓納めと,KE65/66を並べて配置.

キハ37:キハ52と同様ですが,連結器胴受の左支柱についているのはKE67かな?.

キハ28:キハ52によりも更に複雑な構成で,冷房用の電源と制御用ジャンパ栓が加わります.①側の栓受に納まっているジャンパケーブルは冷房制御用のKE53で,②側下向きについているKE53につながります.右タイフォン上の栓受けには冷房電源用KE8からのジャンパケーブルが納められ,①側の台形蓋のあるKE8に接続します.KE53は蓋が赤く塗られている内側が制御用,外側は補助回路用.さらに②側一番外側に放送用KE66があり,ここに左テールランプ近くのケーブルを繋ぎます.分割併合などでこれを全部脱着するのは大変な作業ですね.

キハ58:キハ28に同じですが,複線用スノープローが装備されています.

津山運転区の様子

鉄道館の敷地や隣接する公園から,運転区や駅の様子を観察できました.

2020年2月より「ノスタルジー」色塗装にされたキハ47-1036+47.

津山運転区より扇形庫を望む.給油設備がいかにも気動車区.

キハ47,120などが屯していましたが,8年前に見られた岡山快速色は姿を消していました.

公園より津山駅を望む.給水ホースは健在でした.

7月にデビューしたばかりの「SAKU美SAKU楽(さくびさくら)」キハ40-2049が津山駅に入線.

今回の参考_深謝

ジャンパ連結器の世界:http://jumper-coupler.com/
鉄道ピクトリアル,2022年8月号,蒸気機関車とともに歩んだ転車台

本稿おわり