’81欧州撮影行 3)パリ

 フランスへはドーバー海峡をフェリーで渡りました.まずはロンドン・ビクトリア駅からドーバー駅まで南西線(Southeast)に乗車しましたが,これがナント明治時代のように扉が連なったコンパートメント式電車!正面妻面には武骨なジャンパ線が多数ぶら下がっているうえ,地下鉄のような第3軌条.それでもこんなに速度が出せるんだ・・・と感心する速さでしたが,ユーロスターでは結局これが技術障壁となり,セント・パンクラス駅まで新線(CTRL; Channel Tunnel Rail Link)を敷きなおしましたね.

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ビクトリア駅の正面玄関.1981.7.2.

フェリーは90分ほどの乗船時間ですが,この間,パスポートコントロールでフランスの入国審査がありました.ちょうどこの頃,ダイアナ妃の結婚式が1週間後(‘81.7.29)に控えており,イギリス空軍レッドアローズが祝賀飛行の練習で飛来し,カラフルなスモークを吐きながらフェリーの上空を低空飛行したので,乗船客はみな拍手喝采で大喜びでした.

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SEALINKは英国国鉄の連絡船.奥に航送用と思われる荷物車もいました.

カレーに上陸すると仏国鉄SNCFの客レに乗りパリ北駅に向かいます.車両はコラーユ(サンゴ)と呼ばれる扉がオレンジ色のモダンな感じのもので,イギリスの古典的な車両に比べて流石フランスと感心しました.

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パリ北駅にて到着列車.

パリ北駅

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ロンドンで撮影の要領も分かったので,パリ北駅でも入場券(左)を買ってホームで車両を撮影しました.

ちなみに,TGVの運転は一月後の9月からで未だ運行しておらず,環状高速道路からオレンジ色の車体が止まっているのをチラリと見ただけで,残念!

 

 

 

 

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ホームから改札方面を望む.頭端式で屋根は通常の形状.明り採りの半円状窓が目立ちました.

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BB16000(交流25kV標準機, 4130kW/h,160km/h)がコラーユ客レを引いて進入してきました.

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緑の車体と細めのアイラインがいかにもフランスといった感じです.

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ステンレス近郊型のZ6100(交流25kV/50Hz, 120km/h, 1965-71)が入ってきました.窓や側面の黒看板にある3桁数字XXXはZ6XXXとなるので,車番がわかりやすいです.

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同じくZ6132編成.密連+電連なのにバッファがある不思議な装備.

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Z6125とZ6132の並び.

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こちらは通勤近郊用の2階建てPPトレインVB2Nシリーズの制御車.'84年まで製作されましたが,2012年に廃止とのこと.モダンで綺麗な車両だったのでもったいない.

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ホーム院はいる前から扉が開けっ放し.回送だったのか?

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DLとの2ショットとホームへの据付の様子.

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ホーム端に居た入換用DL,BB63899.B63500はSNCFの電気式入換用標準機で,810HP,80km/h,1956-71年製.

この写真を撮った直後に操車掛と思しき2人組に声を掛けられましたが,仏語がわからないとみると手まねで追い払われ,入場券を見せても埒があきません.やむを得ず道を1本隔てたパリ東駅に河岸を変えて撮影することにしました.

パリ東駅

東方面の列車が発着するので「東」駅です.

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これもいかにもSNCFというゲンコツ顔機関車BB15030?.BB15000は4620kW/h, 160km/h,1971-78年製.

この後,今度はスーツにトランシーバーといういでたちの公安官らしき人物に呼び止められ,やはり写真撮影をしていはいけない旨,注意されました.「Why?」「It’s forbidden.」のやりとりは今でもハッキリ覚えてます.というわけで,その後は駅外からの撮影意欲もわかず,フランスでの写真は以上です.共産圏でもないのにケチクセ~ところだなぁ!と悪印象.

3)フランクフルト に続く

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