名古屋機関区や笹島ターミナルは,通りすがりの新幹線の車窓から一瞬見ることができ,いつかは訪問したいと思いつつ数十年.ようやく2018年9月に名古屋車両所を訪問するチャンスが出来ました.
名古屋車両所
名古屋車両所の最寄り駅はあおなみ線「笹島ライブ」駅です.車両所構内を横断する跨線橋が3本あるため,この上から撮影を行うことができます.
「笹島ライブ」駅ホーム端で,1000系第1編成,359Hを見送る.
笹島ライブ駅ペデストリアンデッキの北西端から,名古屋駅方面を望むと高層ビルのオンパレード.モード学園の奇抜さは,新宿コクーンタワーと同様で目立ちますね.さすがファッション系!
名古屋車両所の概観.手前はあおなみ線で,車両所は留置線と研修庫のみの無駄のないあっさりした造り.遠くに見えるのは向野橋(こうやばし)で,明治22年米国製のピン・トラス橋.保津川での使用を経てこの地へ.橋上から構内が見渡せるので,観察にもってこいの場所です.
向野橋から見た構内の様子.四日市方(左)は長い検修ピットがあり,名古屋方は留置線.「しなの」が回着したところで,整備員さんが集合してます.
研修庫横にある円柱状のコンクリート構造物は,名古屋機関区の給水塔の土台.SLが犇めいていたとはいえ,どれだけ大きなタンクが載ってたんでしょうか.
洗浄線のウォッシャー.銘板が反対側にあるらしく,メーカー不明でした.
ディーゼル車の研修庫.キハ85が顔を出してました.
名古屋名物のキヤ93が居ました.定尺レール用の2両モノ,R3編成(キヤ97-3+103)です.後ろは「みえ」のキハ75.
せっかくなので,向野橋の上から両サイドを撮ってみました.定尺レールを積載済なので,これからどこかへ配給に出かけるのでしょうね.バックにはキハ25の姿も.<-p>
近鉄線路側に留置されていた枕木1丁突きのマルタイ(Plasser & Teurer,09-16CSM).グリーンマックスの模型と同じ形式.JRマークがオレンジなので,この塗分けは東海色なのでしょう.
四日市方からソロソロと姿をあらわしたDE10-1557[愛].しばし信号待ちで停止中.
信号が変わると,グッと加速して名古屋方面へ出発して行きました.昔の新鶴見を思わせます.
さて向野橋を降りると,高速5号線の下となり視界不良となりますが,黄金跨線橋に上ると,再び構内展望が開けます.
黄金跨線橋から名古屋方面を望む.高層ビルとターンテーブルの取り合わせが面白い.
大きく立派な下路式ですが,もはやSLの転回に用いることは無く,もっぱらDCの方転に使われているようでした.
テーブルのロックは大きな平板をレール間に差込む方式.駆動メカは,定番のモーターによるもの.
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ターンテーブルの銘板です.かなり判読困難ですが,上から「図*五チ」「チ**2106」「川崎造船株式會社製作」「活荷重 E40(クーパー※)」「鉄道省」横線以下は「材料」「C.八幡製鉄所」「L.同上」「鈑(板※) 川崎造船所」「鋲(リベット※) 浅野小倉製鋼所」のように読めます.※は筆者注
ターンテーブル横を名古屋へと駆け抜ける近鉄アーバン.
近鉄・黄金駅
さてヤード見学後は近鉄・黄金駅から各停に乗車しました.ホームでの待ち時間中,近鉄/JRを問わず,さまざまの列車が通過していきました.
カントで車体を傾けながら名古屋へ向かう,急行の5159F.
「みえ9号」2909D.後ろは名古屋工場の建物.
信号機専用のトラスからズラリと吊るされた出発信号機.こういうのも珍しくなりました.
DF200-216が牽くタンカー列車.ホントは北海道で会いたかったんですがねぇ.
近鉄・名古屋駅
名古屋駅ホームのラッピング車2909F.Meishi(名泗)は,四日市の不動産コンサルタント会社.
近鉄のホーム末端はコンクリート壁なので,地上子がコテコテに設置してあります.
2)愛知機関区 に続く