tw-3 平成元年から26年間運行が続いたトワイライトエキスプレス(EXP)も,来年春で運行終了が予定され,絶滅危惧種となってしまいました.残念ながら関東モンの筆者がわざわざ乗車する機会も無く,大阪出張時に宮原で整備中の客車を見かける程度でしたが,今回の北陸訪問中に期せずして何度か出会う機会がありました.

高岡駅

 万葉線訪問後ホームで列車待ちをしていると,下りのトワイライトEXPの到着時刻が近く,これは見逃すことの出来ない貴重なチャンスと,乗車予定列車を1本見送って撮影しました.【撮影日:2014年7月22日】

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さすが長距離寝台特急らしく,かなりの速度で進入してきたトワイライトエキスプレス8001レ.この日の牽引機はEF81-114[敦]でした.

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スロネフ25-501.独特の縦長テールライトも見納めか.ちなみに高岡駅からの乗客はゼロでした.

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前方を確認してドア扱いをする車掌さん.トワイライト用のJR西・夏服姿です.この車掌さん,2日後の上り列車にも乗務してました.3日に渡る長時間の勤務,ご苦労様です.

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出発するトワイライトEXP.6番線で退避中の富山行461M(521系金サワG10編成)の車掌さんが見送っています.

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はるか札幌に向かって高岡を去ってゆくトワイライトEXP.入れ替わりに,北越6号1056M(485系3000番台,新ニイR21編成)が入線してきました.どちらも絶滅危惧種.

金沢駅

 金沢駅の上りトワイライトEXP(8002レ)到着は8:51で,ちょうど朝のラッシュが終わる頃です.仕事に出かける前に,ホームで撮影する機会を得ました.

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雨の金沢駅1番線に滑り込むトワイライトEXP.2日前に高岡駅で出会ったEF81-114の戻り仕業でした.右側は開業を待つ北陸新幹線の線路.

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電源車と9号車の連結面.車掌さんが前方を確認して,ドアを開けるところ.

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カニ24-12の面構え.丸いテールライトで,塗色は違えど東海道ブルトレでなじみ顔.

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食堂車付近では,台車による荷扱いが行われていました.車販物の補充か,はたまた乗客に配る朝刊の積み込みか?

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積み込みを確認してドア閉め後,無線で発車連絡をする車掌さん.前方注視に気合が入ってました.

 この日(2014.7.24)は雨でカメラが濡れて思うような撮影ができず.翌朝は動画で出発風景をとらえました.

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25日の牽引機はEF81-113.114のヘッドマークと比べると,白の外周部が若干広く,台座にリベットかネジ留めのようで(?),点々と黒い頭が見えています.

トワイライトの到着・出発の動画(110秒).カニのエンジン音がちょっとうるさいです.

 イベント列車的な要素を備えたトワイライトやカシオペアが廃止されると,客レ寝台車での長距離移動はほぼ昔話となります.各社から新たな豪華イベント列車が発表されてはいますが,基本的に自社内のみでの運行が前提で,ダイヤや保安装置の関係から,他社乗入れの長距離運行は難しいでしょう.新幹線開業による並行在来線の切り離し→日本海縦貫線ブツ切りもコレに拍車をかけ,鉄道の連続一貫性という利点がどんどん失われていくような気がします.先人が苦労して作った国全体をカバーする社会的インフラを,何とか維持して行きたいですね.

8)ラモと外幌 に続く