未訪問だった美濃赤坂駅を訪問する機会にようやく恵まれました.なにせ列車本数が少ないので養老鉄道や路線バスで回り道です.

大垣駅

養老鉄道に乗る前に,樽見鉄道ホームにチョット寄り道.

樽見行23レのディーゼルカーが6番線に停車中.

ハイモ295-617はもと三木鉄道ミキ300-105.CCNetの30周年記念ラッピング車です.マスコットキャラのCちゃんはキツネかと思いましたが,おなかにポケットがあるのでカンガルー.

ハイモの製造銘板と樽見鉄道の所属銘板.三木鉄道で7年過ごしたのが分かりますね.

美濃赤坂駅の最寄り駅を探すと,約2kmの場所に養老鉄道・東赤坂駅があったので,ここからGoogleMapをたよりに歩くことにしました.

緑帯車の7906,1461レ,揖斐行.東横線時代からお世話になっていたと思いますが,7000系は日比谷線や急行のイメージが強いですね.

7分の乗車で東赤坂駅に到着.出発を見送ります.

美濃赤坂駅

 旧中山道沿いに町中を抜けていくと,やがて西濃鉄道の赤坂本町駅跡の踏切となり,ここを南下すると美濃赤坂駅でした.

カーブの先に見えてきた機関車.いよいよ駅だと期待が高まります.

反対側は乙女坂駅へと繋がる西濃鉄道.重い石灰ホッパが通るので,レールが光ってます.

ようやくたどり着いた美濃赤坂駅は,駅名板が黒ずんで文字が良く読めず,かわいそうな状態.

ホームから駅舎を見る.長大なホームがかえって侘しさを感じさせました.

ホームの駅名板はJR東海仕様.

大垣方面を望む.東海道本線なのにホーム付近の線路がヘロヘロ.しかし架線ビームは左から合流する貨物列車用にしっかりと整備.

機廻線のポイント矢羽根や車止も錆と雑草に覆われ,やはり寂しい.

広大な構内には使われなくなった貨物駅上屋が聳えていました.幅もあって立派な構造物ですね.

上屋越しに機関車が見えるので,さっそく観察のため移動.

新車とダルマ

シートがかけられたDE10とピンクのDD451が並んでいました.ナンバープレート無しですが旋回窓があるので,秋田から来たDE10-1251に間違いないと思われます.

2022年6月末に納車された北陸重工製の最新鋭機.2エンド側の様子.11m級の構内搬送45tタイプですが,エンジンがコマツ(483hp)とキャタピラ(440hp)仕様があるようです.どっちかなぁ.

こちらは1エンド側.パステルピンクが珍しい,スノープロー付.

北陸重機工業の製造銘板です.

シートが掛けられ何か変だなぁと思いつつよく見ると,エッ!ダルマ?塗装が綺麗で養生有りなので廃車体ではないと分かりますが,地面に鉄板を敷いてウマに車体を載せただけ.関鉄・竜ケ崎駅で露天のジャッキを見ましたが,それ以上に強烈な印象.→竜ケ崎の元記事

こちらは反対側からの撮影.実は10月から全検中だったということで,この後部品を取付け4月から復帰しました.台車入れなどはクレーンでやったのでしょうかね.半年かけて露天で全検を済ませてしまうというのは,何ともすごい発想です.

石灰石ホッパー貨物

 その昔,奥多摩から川崎/水江町・日本鋼管への石灰石輸送で,青梅線/南武線のホッパー貨物は日常風景でしたが,今や貴重品.金生山の石灰を日本製鉄・名古屋工場に運ぶため,ホキ2000の20両編成が活躍してました.

5782レの最後尾はトップナンバーのホキ2000-1.

牽引機EF210の隣にはDD403が居ました.

貨物列車の編成は,EF210-342[新]+DDに隠れて不明 + 25 +33 +36 +35 +8 +34 +26 +24 +6 +45 +43 +42 +22 +18 +32 +29 +28 +23 +1の20両(すべてホキ2000).EF210は2022年7月,川崎兵庫製の新車.

交代後,仲良く並ぶEF210とDD403.

折角なのでDD403のアップ.2エンド側.1972年三菱重工製.11m/ 40t/ 520PS/ 液体式.

こちらは1エンド側で,前面にグリルがありません.

ホッパ列車が元気な貨物駅に比べて,旅客は何とも寂しい状態.とはいえ客扱いが廃止にならないのは一定量の貨物輸送があるからですね.短い盲腸線なのに東海道線本線という扱いも,訪問してみてようやく納得です.

おまけ

 帰路は大垣行に乗車してみたかったのですが待ち時間が2時間以上あったので,最寄りの赤坂湊跡から名阪近鉄バス・大垣行のお世話になりました.途中のお客さんは数名で,大垣駅近くでは専用バスになってしまいました.

美濃赤坂駅近くの中山道赤坂宿と赤坂湊の史跡.小さな運河が内陸部交通の要衝だった証.

撮影日:2022年12月1日

本稿おわり