2年ぶりに北陸方面へ出張の機会があったので,例によって仕事の合間の見聞録です.来春,新幹線が金沢まで開業すると,北陸線は在来平行線として分離されるため,JRの日常の姿の記録するように心がけたつもりです.以下,糸魚川→米原方向で,順次upしていきます.
糸魚川駅舎
越後湯沢で上越新幹線から「はくたか」に乗り換え,ほくほく線のトンネル区間を高速で通過します.毎度のことながらほくほく線の高速ぶりは感動モノで,時折聞こえるジョイント音も半端なテンポではありませでした.70分ほどで糸魚川駅に着くと,新幹線の高架新駅もほぼ完成し,外見的にはもう営業が始まっているのではないかと錯覚しそうで,高架に沿って新しいシェッドも造られていました.この駅は駅本屋につながる地平ホーム1番線と,島式ホーム2-3番線からなる典型的な配線ですが,2番線の富山寄りに,大糸線発着用切欠きホームの4番線が設けられています.
3番線ホームの富山方の様子.新幹線の高架駅が完成し,開業を今や遅しと待つばかりです.新幹線の電源周波数は,ここと軽井沢間で50Hz/60Hzが2度切り替わります.
こちらは直江津方の様子.DE10-1596[富]がシェッドで休んでいたのと,奥には大糸線キハ用の検修庫が整備されていました.
新幹線対応できれいに整備された,糸魚川駅前広場(海側)の様子です.大きな採光窓が特徴.
北陸線車両
直江津寄りの梶屋敷駅との間にデッドセクションがあるため,交直流形の独壇場です.また,大糸線のキハ120も活躍しています.
2番線を出発する550M富山行.青い「北陸地域色」の413系3連です.この編成は前面方向幕の閉鎖工事がなされていました.左奥の切欠きホームには,大糸線427Dが到着済み.
1番線に進入する「はくたか13号」1013M,越後湯沢行と,2番線で通過待ちする543M,直江津行のツーショット.
ほくほく線とJR西の683系+681系の併結面.これも新幹線開業後は見られなくなってしまうのでしょう.
運転士さんはこの駅で交代します.金トヤB06編成のクモハ413-6+モハ412-6+クハ412-6.交直急行型の部品流用で車体のみ新製の廉価版です.松任工場での手入れにもかかわらず,30年の車齢はやはりそれなりの外観でした.
かげろうの立つ炎天下の線路を本線に転線し,直江津へと向かう543M.この駅は交流区間なので,碍子が立て込んでいます.
1番線を高速で直江津方面に向かう,レッドサンダーEF510-5[富]の単機回送.
大糸線車両
フォッサマグナで有名な糸魚川市は,市内24か所にジオサイトを設定し,「糸魚川ジオパーク」として2009年から売り出し中です.駅では,ゆるきゃら「ジオまる」と「ぬーな」が出迎えてくれ,ラッピング車も走っています.
糸魚川-静岡構造線を模した「ジオまる」と,大国主命の恋人・奴奈川姫(ぬながわひめ)のキャラクター「ぬーな」.
大糸線のラッピング車キハ120-341[金トヤ]による430D南小谷行.ひめキャラがカワイ.
同上列車の出発のようす(動画:41秒).
大糸線塗装のキハ120-354.427Dに使用されたのち,2番線からスイッチバック,転線してシェッドへと向かうところです.
糸魚川で途中下車した本当の理由はこれ.グーグルマップで構内配線を調べていて,たまたま見つけたもの.JR西の切欠きホームでよく見られる日車製緩衝式車止で,2012年5月の製造でした.
糸魚川駅では,特急・普通列車,ローカルDC,貨物列車など,様々の「ふつう」の鉄道に出会うことが出来ました.このような幹線の様子が観察できるのも,あと少しなのでしょう.撮影日:2014.7.22
2)高岡駅 に続く