タイルの敷きこみ
南部直線は,"庭の歩道内に目立たないよう設置"という建設許可条件を満たす必要があります.一般的なガーデニング歩道材としてはレンガが良く使われますが,当家の外壁色に対して赤みが強いのと,材料に厚みがあって路盤工事との整合性が良くない,等々の理由で今回はボツとなりました.何よりもレール内に路面電車の軌道敷石のように敷き詰めなければならず,材料の厚みがレール高さの15mm+2mm程度に抑えなければなりません.そこで建物外壁用のタイルで適当な寸法のものをネット上で探し当て,アウトレット品56枚入x4箱(約3.5平米分)を購入しました.
レール内側はフランジの当たりや目地を考えると,どうしても幅を10mm切り詰めないと敷きこむことが出来ません.やむなく所要量の一箱分56枚について,初回出のダイヤモンドカッターで切りました.これが実に面倒な作業で,1枚切るのに3~4分かかります.ケガキ線のみではどうしてもブレるので,ディスクグラインダーを沿わせる治具を作って切断しましたが,騒音や粉塵がかなり発生し,とにかく早く終わらせたい仕事でした.
最後にタイル間およびタイル・型枠間に目地を詰めますが,これは通常のレンガやタイルの目地作業と同様に,モルタルを塗りこんでは濡れスポンジで拭き取る方法で行いました.
線路の付属物
流し近辺は最後まで残った場所ですが,空きエリアに1982年発行の横浜市営地下鉄10周年記念切符(タイル製)を埋め込みました.切符アルバムには貼れず保管場所に困っていたこともあり,タイルとして本来の使い方です.マンホールは延長用プラ成型品を短縮加工して嵌め込み,施工前より3cmほど高くしてあります.
材料所要量としてはおおよそ以下の通りで,総額としては¥4万円程度で,そう大きくはなりませんでした.
品 目 等 | 所要量・仕様等 | 参考価格 |
セメント(砂入り) | 20kg×15袋 | ¥1万円程度 |
砕石(再利用分あり) | 20kg×8袋 | ¥2千円程度 |
外壁用タイル | 56枚x4箱(3.4平米分) | ¥1万円程度(送料別) |
レール(再利用分あり),枕木 | 30m分,t5xw30x2m定尺 | ¥1.5万円程度 |
その他 | コンパネ,ベニヤ,杭など | ¥2千円程度 |
工事の実態が土木作業なので,かなりの労力が必要なのと(特にセメントの混練),土面を相手に長時間しゃがんだ姿勢で作業を行うので,足腰がかなり痛くなりました.このおかげで,工事を行った夜は実に良く眠れました.工期は週末のみで,3ヶ月といったところです.以上,庭トロの建設記でした.
さて,これからこの線路にどのような車両を走らせるか,目下思案の毎日です.
(本記事おわり)