高輪橋架道橋下は都営浅草線・泉岳寺駅直近にある港区の区道ですが,旧東京機関区下を通る天井の低い道路として有名です.ガードともトンネルともつかない独特の雰囲気がありますが,本年4月から改修工事により車両通行止めとなり歩行者・自転車のみ通行可能のようです.工事期間はなんと令和14年3月末までということで,あと12年も・・・!昨年春に品川で仕事がありましたので昼休みに通行してみました.

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これが泉岳寺側の入口.手前4線は山手線と京浜東北線のガードで,チョット高いのは京浜東北線北行が田町駅へと乗越す高架の始まり部分.車道は急坂なのでコンクリートにストライプ加工されており,こちらからのみの一方通行です.

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消えかかってますが橋げたに「制限高さ1.5m」の標記が見えます(実際には+15cmぐらいマージンがとってあるようですが).タクシー天井のアンドンがギリギリ通行可能な高さ.

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ガードを超えるとコンクリ―トのトンネルといった趣です.

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山手線ガードを直下で見る.真下にいると通過時はものすごい音がします.

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37年前のトンネルの塗装記録ですね.ほとんど塗り替えていないということ.

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カドミウムランプが点灯するなか,身をかがめて通行する自転車.かくいう筆者も背は高くありませんが,とこどころで天井に頭が付いた次第!

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振り返るとこんな感じ.かつて横浜駅北側にあった地下自由通路に似てますが,こちらの天井の低さは格別.

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芝浦側の出口.左方面へ急スロープで登るので,ここもコンクリに輪っかパターン加工.

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出口付近の壁面にある標識.「高輪架道橋」だったら鉄道高架橋の名称として意味が通るんですが,真ん中の「橋」は何でしょうかねぇ?地名が「高輪橋」なのでしょうか.

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線路に沿って品川駅港南口方面へ向かうと,リニアの建設工事が進んでおり,板囲いや工事の看板が見受けられました.

かつての品川駅東口は京急側との落差が大きく,赤屋根の平屋が建つだけのローカル風駅舎で,現在の様子がウソのようです.また東京駅から新幹線に乗ると高架下に見渡せた貨物ヤード(DD13が多数いた)も高層ビル街に置き換わり,昭和はすっかり遠くなりにけり・・・.

本稿終わり