2)貨車区
京葉臨海鉄道には貨車の検修を行う「貨車区」があり,JR貨物から交番検査の委託も受けています.クレーンを備えた検修庫がありますが,南側は検修受託のため増築した部分で,緑色の新しいクレーンが設置されていました.ここでは交番検査のうち特に指定取替等を行い,ブレーキ弁の交換やブレーキ周りの整備が主要な仕事内容ということでした.

職長さんから検査標記についてレクチャーを受けているところ.一番に大きな白枠は「全般検査票」.その左上の小さな白枠は「交番検査(指定取替)票」.検査周期標記「A1」の右側にある小さな紙挿しが「交番検査票」.前2者は周期が年単位で長いのでペイントですが,交番検査は数十日ごとなので,交換しやすいように小型の紙製です.また,タキの形式標記下の白いステッカーは2年有効のタンクの検査シールで,これは車両所有者が専門業者に依頼するとのことでした.走行部とタンク部で検査体系が異なることをはじめて知りました,
見慣れたはずのタキ,コキでも間近で見て細部に渡るお話をうかがうことが出来て,大変勉強になりました.また指定取替の内容も,ブレーキロッドの交換場所を細々と指定した紙が挿してあったりで,興味津々でした.この後客車区をあとにして,現役のヤード見学へと向かいます.
ヤードの端にはなんと「銀タキ」,タキ143645が留置されていました.昭和62年に日車でただ1両作られたステン試作車です.ちょっと前まで「郡山駅常備」だったはずですが,「浜五井駅常備」に変更されていましたので,首都圏近郊で活躍する姿を見ることが出来るのでしょうか.

銀タキの手ブレーキ側(後部)の鏡板.ステンレスタンクのはずですが,ステン独特のピカピカな風合いが無く,銀ペン塗装しているように見えました.最新のステン電車のようにダル仕上げでもしているのかな?右側のステップが手ブレーキの鎖をかわすため,微妙にカーブを描いています.

「これが噂の銀タキか」と,しばし見入った次第.台車はタキ用撫で肩のTR214ではなく,コキ1000から転用TR215なので,両端が角張っています.「川崎車両所29-9-19」の全検標記があったので,こちらも当分安泰.でも車輪踏面がさびてるので,動いてる気配が無いですね.
3)ヤード・設備 に続く