ルポ探高雄最後のトピックは, 台湾各地でのスナップです.

普悠瑪

潮州行「普悠瑪」111レ.日車製,TMU2000.アルミ車体とN700系に準じた台車エアサス車体傾斜方式.最新の第16編成(2015年製).高雄駅にて.

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先頭部のサイドには,TRAと京劇の孫悟空の大型ロゴ.運転最高速度140km/hなので,觔斗雲の俊足イメージですかね.

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念願かなって高雄から乗車した普悠瑪の室内.すぐに満席になりました.走行中,貫通ドア上のモニタには運転台からの前方映像が中継され,飛行機のようでした.

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終点近くの南港駅に到着した110レ.2013年製の第5編成.回送扱いを行う車掌さん.かなり年配でしたが,大変英語が上手な方でした.

高雄駅

 優等列車,區間車,回送など多様な列車が行きかうので,退屈することがありません.ただ目下,地下駅(?)に向けて東部側が工事中で構内が狭く,撮影スポットが限られています.

原色の看板や高架が秋葉原付近を思わせる高雄駅前の様子.

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構内の約半分は工事中でした.地下になるとしたら,写真が撮りづらくなりますね.

 うまい具合に「自由行(フリーツアー)」という列車に出会いました.これは複数の旅行会社が台鉄とタイアップして運行する「環島之星」という団体列車で,台湾を一日かけて周回し,ラッピング車両と食堂車が連結されています.

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高雄駅での乗降風景.フリーパックだけにバッグパッカーも多く見られました.

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列車出発を見送る助役さん.ビジネスクラス(35BCK)のラッピング車が続きます.

オリジナルキャラでラッピングされた食堂車(35DC10505),「四季風情/鐵路餐廰」.台湾でも食堂車は特別な存在になってしまったようです.

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「自由行」の最後尾.欧州式ゴム幌と楕円窓が独特.

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珍しい通勤用の冷房無し2ドア,2両編成を牽引するR66(R50型).

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’71年インド製の40TPクラス.2ドア通勤式としては台鉄最後の形式.ステップが低いです.

回送列車後部に連結されていた荷物車(行李車).現在では荷物を運ぶわけではなく,自転車積込スペースとして内部に駐輪ラックが設置されている場合が多いようです.

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高雄駅に到着した區間車3141レ,潮州行.ごく普通の乗降風景.

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次駅が終着の新佐營行,自強306レ,DDR3117('98日車製).3両ユニットx3編成の9連.

嘉義駅

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區間車(EMU500)の発車風景.駅員さんが昔ながらの発車ベル(ジリジリ)で合図します.日本の駅メロを聴きなれた耳からすると,懐かしく新鮮でした.

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自強113レのPPトレイン,南ア製のE1000.派手な送風機音を轟かせて,駅を後にしていきました.

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広い構内には様々の車両が留置されていました.奥は検修庫,右は貨車/事業用車の留置線となっています.

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區間車(EMU500)の4両ユニットx2編成.

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EMU800(日車/台車)の第24編成.VVVFで130km/hで,目下台鉄の最新形式.

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モーターカーに推進されて架線作業車(CNB-28)がやってきました.所属表記は「交通部線路改建行程局 東部行程處」と若干堅苦しい.

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車窓からとらえた架線作業車.

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二水駅から出発してゆく莒光562レ.客レの最後尾をこのように見送る機会は,日本ではほぼ絶滅しましたね.

軍用車輸送

 前回訪問した時もトラックの軍用輸送に遭遇しましたが,今回も車両輸送を車窓から垣間見ることができました.台湾にも立派な高速道路があるので,あまり必要性は感じられないのですが,あらゆる輸送手段に対応できるよう訓練をということでしょう.

新營駅を発車するとすぐ,側線で軍用車両の積み降ろし作業が行われていました.最後尾はM939クラス5tトラック,その他はハンビーのようでした.

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チキ上を渡るハンビー.かつての「ク」を使った輸送のよう.ホーム末端はスロープになっており,踏切横の道路に接続されていました.

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車両の乗り心地雑感

 今回は電車,気動車,客レと様々の列車に乗車することができました.ただ,在来線を高速で運行する優等列車は,蛇行動に基づくヨーイングがかなり感じられます.とりわけPPトレインは横振幅,加速度とも大きいうえ,機関車の同期がとれていないのか,前後衝動が顕著でした.太魯閣にも期待したのですが,若干少ない程度で,結構ヨーイングを感じたのは意外でした.どちらも台車付近の席だったので,車両より軌道の整備状況ということでしょうかねぇ.結局一番静かだったのはEL牽引の客レで,横揺れはほとんど気にならずスムーズな動きに感心.運転速度も関連するでしょうが,結局,連結器に引張力のみかかってる状態がベストということでしょう.ともあれ,乗比べができて面白い旅行となりました.

本稿終わり