クラブツーリズム主催の小倉工場見学ツアーがあり,福岡帰りの日程がうまく合ったので参加してみました.
工場まで
小倉駅から工場までは団体専用の電車で往復.西小倉駅からは転線・入場信号待ちでソロソロと工場に進入.
813系の専用送迎専用列車.「団体」の表示が珍しい.
小倉工場の試運転線に入線.試運転線のタラップ付近では,工場の方々が旗を振って出迎てくれました.いかにもJR九州風.
構内の様子
D51-542のカットモデルとオハフ61-1030.
大煙管と小煙管(赤ペイント),加熱管(白ペイント)などの配置がよくわかるカットモデル.台枠は断面は意外と小さい.
展示車両のTc481-256とC12-222.
Tc481のトイレタンク周辺.ジャンパ栓,エアコック,タンク開閉弁など所狭しと並んでおり,操作が大変そうです.
体育館を改装した鉄道ランド.トロッコ乗車や展示品スぺ―スとなっています.
水戸岡氏のドーンデザイン研究所のギャラリーもあり,様々のグラフィック展示物がありました.
鉄道関連のみではなく,都市計画や商品デザインなど幅広い展示があります.
大正期の工場建屋と展示車両のキハ40-8126.車内放送の体験ができました.
車内放送体験用キハ40-8126.アイドリングして冷房が入っており,涼しい.後ろには「でんちゃ」もいました.
運転台に座らせてもらい,運転機器類を撮影.意外と視野が狭かったのに驚き.
一通り見学したところで,工場の食堂で昼食です.
小倉工場の社食・つばめ食堂.
ツアーの昼食はうどんとカレーのセットメニュー.ビールは別料金.
見学ツアー
グループごとの見学ツアーで,検修庫を周りました.
トラバーサーの左右に分かれた検修庫.右側は入出場線,左側は部品ごとの職場.
入出場線では787/813/817系が待機しており,ピット下からの見学も可能でした.
787系,BM-3編成がピットイン.
817系の電連の蓋を開けて見学させてくれました.
ピンは表面の凹凸が左右対称になるように配置されていました.上下は別物なので蓋開閉メカも異なり,上段は角棒,下段は丸棒で駆動.
ピットで観察した817系の床下.
1本リンク(モノリンク)での台車取付機構を間近に観察できて,長年の疑問が解消しました.
1本リンク取付の様子 |
真下から中心ピンを見る |
上と逆側より |
車体の中心ピン取付部 |
住金特許の1本リンク牽引装置略図(鉄道車両用ボルスタレス牽引装置,特開2005-130684).
中間連結器(ドローバー)の取付の様子.
ATS車上子,エアタンク類の様子.
3cm高のフランジが全てです.こういう見方はピットでないとできません.
トラバーサーの近影.運転に特別な免許は要らないとのこと.
運転台側.クーラーも付いています.
気動車検修場ではキハ185が仮台車に乗せ換えのためジャッッキアップ中.
仮置きのウマが整然と並ぶ台車職場の様子です.
床に埋め込まれた小径のターンテーブル.
検修用工具は壁のラックに整然と整理.
半自動溶接機も一式にまとめられ台車上に整理.
中間連結器のボルトを外したところ.密連のように突起がありました.
建屋の外にあった転車台で,サイズも同じでした.
廃品箱に集められたブレーキディスク.奥には長野工場の通い箱があるので,昔は集積して送ってたんですかね.
小倉工場は電車/気動車,SLなど多車種の検修機能を有しており,カバーしている技術の広さに感心しました.また車両デザインへのこだわりも独自性があり,門鉄デフ以来の意匠追及のDNAが生きているんでしょう.
小倉工場からの帰路の動画です.職員さんが見送ってくれました.試運転線から本線へ合流直前まで(132秒).
博多駅 に続く