瀬野八を実際に訪問してみたのは今回が初めて.補機が必要なのは22.6‰で10km超の長い勾配と,1300tという列車重量のためだろうと思っていました.しかし現場を見て永年の疑問が氷解!瀬野川に沿ってクネクネとR300のSカーブが連続し曲線抵抗が半端ではなく,余計な牽引力が必要なためと合点がいきました.補機の途中開放こそ廃止されてしまったもの,西条駅での解放作業など今時珍しい貨物列車の駅着発シーンを観察できました.
天神川駅
広島駅から一つ岡山寄り.広島運転所と貨物ターミナルを抱き込んでいるため上下線が分離され,ホームを行き来は改札を出て地下道をくぐる必要があります.広島からの上り列車では広島車両所,下り列車からは貨物ターミナルの様子が観察できます.
[近スイ]のクモヤ442-2+クモヤ443-2がたまたま広島に来ていたようです.勝田の第1編成が廃車になってしまい,443系試験車はもはやこの1編成のみ.上り車内からのビデオスナップ.
300番台306号機[吹]の山側と海側.青に金帯で,遠目にはEF510のよう.上りホームから.

貨物ターミナルの広島駅寄りでは,後部に300番台の補機の連結が行われ,峠越え準備OKの状態.札幌貨物ターミナル行,1020レ,下り車内から.

HD300-28[岡]が目まぐるしくコキの入換にいそしんでいました.かつてのDD13の入替作業を想い出させます.下りホームから.
広島駅
電車は227系でほぼ統一ということで,芸備線のキハを撮ってみました.
キハ40+47の連結面と8番線切欠ホームの車止.
西広島駅
瀬野八
さて肝心の瀬野八ですが,7月の西日本豪雨の傷跡がまだ残っており,2か所で徐行運転をしていました.沢筋の真砂土が崩れ,線路に流入.線路際は黒いフレコンバッグの簡易土嚢で復旧.22.6‰とカーブの途中なので,速度を落とすと復帰が大変です.貨物列車はつらいでしょうね.

八本松駅手前の「中山第3踏切」近くにある「自連自動開放」の標識.2002年に自動開放は廃止されたので,手入れもされず退色が激しかったですが,標識はかろうじて残ってました.助士席側からビデオ撮影のスナップショット.
227系Red-Wingと115系
広島地区はほぼE227系に置き換えられ,ステンに赤帯のモダンな車両が走り回り,どこか私鉄のような雰囲気です.Red-Wingと愛称が付いており,転落防止幌を車のスポイラーのように目立たせ,メタリックレッドにロゴを入れたにデザインに感心しました.MAZDAのデザイナーが咬んでますかネェ?
2)西条駅 に続く