2020年6月にCIAL桜木町ANNEXに開設された「旧横ギャラリー」ですが,オープン時はコロナ外出規制の真っ盛りで,派手なお披露目もなく,存在がイマイチ地味でした.しかし,開業当初のSL-110号(英・ヨークシャー製)が復元車両とともに展示されており,信号機や開業当時の構内模型・写真などもあって,チョットした博物館の趣があります(撮影時期:2022年4月).

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ANNEXビル内に展示されている110型.後ろに中等車の復元車両を連結.レールは双頭でなかなか凝っています.奥の2階はスタバがあり,窓から見下ろせる席が空いていればラッキー.

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エスカレーターを降りながら運転席を見る.配管などもしっかり復元されていますね.

客車の貫通ドアは解放されているので,後部から機関車を見ることができます.バッファとスクリューカプラの連結部には,鉄道記念物の立派な銘板が置かれています.

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さてこの110号機ですが,かつては青梅鉄道公園でカットモデルの状態で露天展示されていました.鉄道記念物でそこそこ手入れされていたとはいえ,ここまできれいに修復するのはかなり大変だったと思います.創業時の場所に安住の地を用意するなど,JR東日本の保存への熱意が伝わってきますね.

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青梅鉄道公園に展示されていたカットモデル.後ろはB6(2221).蒸気溜やボイラ,火室など右側をカットして色差しがしてありました.写っているのは中1になったばかりの筆者.撮影時期:1971(S46)年4月

【ブログ開設10周年
本ブログを開設してから,いつの間にか10年もたってしまいました.駄文・古写真で綴ってきましたが,想像以上に沢山の方々にご覧いただくとともに,関連情報なども頂き有難く思っております.また,マスコミや出版などで写真をご披露いただくこともあり,ただ驚きの限りです.これを機にサイトの模様替えを行いました.

本稿終わり